出版社内容情報
つらいとき、ふと見上げれば不思議な館が浮いていた…。底抜けに明るいけれど謎めいた雰囲気のある「ラミさん」と、水色のクールなねこ「シド」があなたを神秘的な世界に誘います。一見なんでもない「もの」がパートナーになって毎日がキラキラ輝きだす…!?
内容説明
元気が出ない日は、上を向いてみて。不思議な洋館が空に浮かんでいるかもしれません。そこにいるのは年齢不詳の管理人ラミとネコのシド、そして、人間とパートナーになるのを待っている“もの”たち。そんな不思議なパートナーと出会った、5人の物語です。
著者等紹介
たかはしみか[タカハシミカ]
秋田県横手市出身。大学在学中に「しりとりプリン」で小梅童話賞優秀賞を受賞。共著としてポプラ社から刊行されたのを機に創作の道へ。「おじさんのポケット」で第12回おひさま大賞童話部門佳作受賞。現在は、小中学生向けの創作物語を中心に、学校図書館向けの児童書、道徳教科書や国語教材まで幅広く執筆中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
28
浮遊館で出会ったパートナーはぬいぐるみだったりお鍋だったり、さまざまなものなのです。そのパートナーと心を通わすことで不思議な力が湧いてくるのです。ひとりだった時には湧いてこなかった勇気や、やる気や、優しい気持ちがパートナーのおかげで生まれのは、まるで魔法のようです。浮遊館で、自分を大事にしてくれるパートナーを探している”もの”が、たくさん待っているのです。だから、この物語はまだまだ続いていくのでしょう。次に出会うのは誰なのかしら?2022/03/10
昼夜
16
落ち込んだとき、元気がないとき決まって私は部屋を暗くしてベッドに寝ていた。次からはそんな時こそ、顔を上げて目を外に向けよう。浮遊館は見つからなくても百回に一回くらいは何か面白いことが見つかるかもしれないし、探そうとしなければ何も見つからないからね。何かの出会いで変わっていく世界を見ているのは楽しくて自分の世界で起こらないかと待っているだけの姿勢を改めようと思いました。2022/04/18
のり
13
心に少しさみしさを抱えている子が出会う、不思議な浮遊館で、共鳴した物とパートナーになる物語。自分の本心や誰かの気持ちに気づくきっかけをくれるのだなぁと思う。律とギターの話は次かー、気になる。2022/09/08
遠い日
6
普段から「もの」と人との相性は絶対にあると感じているわたしには、5人の主人公の心のありようが興味深かった。求める者にふさわしい「もの」と共鳴し合うことは、幸運と呼ぶべきこと。ものと一緒にいるときだけ使える魔法のような力は、あながち外付けの力だけではないのではないでしょうか?こうしたいという望みがあって、それを叶えるためにちょっとだけ力を貸してもらう、自分の可動域というか備わった能力を開花させるために後押ししてくれるもののように思えます。早く続きが読みたいです。 #不思議のはじまり#NetGalleyJP2022/03/11
kyonkyon
3
ちょっと心が弱っている時に現れる浮遊館。そこで共鳴し合う物と出会い、日常生活が変化していく。ちょっと銭天堂を思い出してしまったけれど、共鳴した物との絆で物語に優しさがあります。律とギターの関係も気になるので、続きを読みたくなリますね。2022/11/09
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