出版社内容情報
小人にされた人間の子どもニルスと、旅の仲間である動物たちの、成長と冒険の物語。スウェーデンの作家、ラーゲルレーフの不朽の名作を、現代の子どもたちに向けて再構成。アニメ版「ニルス」で育った人、その子どもたちにも届けたい、感動作。
内容説明
挑戦、逆境、そして決意。群れと離れ、そして新しい仲間との出会い。ニルスは何を思いどう行動するのか!?アニメ放送満40年記念小説。
著者等紹介
ラーゲルレーフ,セルマ[ラーゲルレーフ,セルマ] [Lagerlof,Selma]
1858~1940年。スウェーデン生まれの女性作家。1909年、女性として初めての、ノーベル文学賞を受賞。1906~07年に発表された『ニルスのふしぎな旅』は代表作
吉田順[ヨシダジュン]
千葉県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。映画『ゆずりは』脚本が2018年鑑代表シナリオ集8作品の1つに選出(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マツさん
6
子どもを遠くから見守り、自立を促すことの大切さをこの児童書のあるエピソードから学べました。 ニルスとの旅もあと1巻かと思うとさみしいなぁ(TT)2022/03/13
遠宮にけ❤️nilce
2
人への恐怖から身体症状を起こすニルス。どんなに認知を整えようと、自分を鼓舞しようともうまくいかない。克服に至る展開は非常に納得がいく。頭でいくら分かろうともうまくはいかないのだ。また、イヌワシのゴルゴの成長も見どころ。アッカの自らの宿命に気付き、生きる覚悟を持つことが大人になるということ、という言葉に背筋が伸びる。万能感に満ちた子どもであったニルスにも周囲を大切に思う気持ち、思いやりが芽生える。2022/02/08