出版社内容情報
小人にされた人間の子どもニルスと、旅の仲間である動物たちの、成長と冒険の物語。スウェーデンの作家、ラーゲルレーフの不朽の名作を、現代の子どもたちに向けて再構成。アニメ版「ニルス」で育った人、その子どもたちにも届けたい、感動作。
内容説明
勇気、友情、そして成長。仲間との絆が深まる中、ニルスはある思いも強めていく。アニメ放送満40年記念小説。
著者等紹介
ラーゲルレーフ,セルマ[ラーゲルレーフ,セルマ]
1858~1940年。スウェーデン生まれの女性作家。1909年、女性として初めての、ノーベル文学賞を受賞。1906~07年に発表された『ニルスのふしぎな旅』は、ラーゲルレーフの代表作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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マツさん
5
物語のメッセージ性に今頃ながら気づかされます。ニルスの旅も折り返し地点、ニルスもいろんな経験をして人間的に成長してきました。2022/02/12
遠宮にけ❤️nilce
1
ヘラジカの子が謝る勇気を持てないで、傷つけた相手から逃げ出す。大騒動となるが成長を信じ見守ることを説くアッカ。全ての子供がこのように成長を信じ支えられたならと思うが、大人にも支えが必要な子どものままの部分が残っていて、時に守るべき子どもの心が見えなくなることも描かれる。また、街で見世物となったニルスが多大な苦痛を味わうエピソードでは、相手には悪気が無くニルスの苦痛など想像もしないことを思い知る。ニルスの感じた絶望はかつてニルスが家畜たちに味わわせたものでもある。成長したニルスにはもうそれが見えているのだ。2022/02/02