内容説明
「理念なき政治」の詐術を暴き、大衆に迎合する「知識人の欺瞞」の醜悪を衝く―。目から鱗が落ちる。痛快無比の“西部説法”。
目次
第1部 自由なき社会民主主義の天国(日本政治を方向づける社会民主主義の引力;「生活大国」を覆う無思想のヴェール;自民党はリベラル・デモクラットの党にあらず;急進主義の弊害と漸進主義の意義)
第2部 ルールなき情治主義の極楽(煽情の社会的機能;ルールによる社会的平衡術;日本におけるエスノセントリズム;世論という魔語)
第3部 国体なき、そして指導者なき国家(国際化なるものの虚妄;日本における近代化の「外発性」;指導者の資格)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
koheinet608
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戦後日本(人)は、自分が誰なのか、相手が誰なのか、また、今いる場所(社会)は、どうしてこうなったのか?(歴史)を考えないできた。と考える著者の意見には、凄く納得。 去年は、戦後最多の総死亡数を記録し、超過死亡も最大だった。今年、日本は、人口減100万人社会になる。超高齢化と超少子化と超過死亡の結果。コロナで、日本の問題が誰にでもわかる形で噴出してくれた。 ただ、日本では「問題」はないことになっているので、アジア・太平洋戦争と同じく、破滅するまで今の体制を維持するだろうと、この本を読んで確信した。2023/05/22