出版社内容情報
「私たち、もう何が起きてもおかしくない――
ほんの少し踏み込めば、お互いの気持ちを確かめ合うことができる。」
夏合宿で、橘さんから告白を受け
あのときは、そのままキスをしてしまった……。
その後、部室で2人きりになることはあるけど
俺は抵抗を続けていた。
橘さんは、俺と早坂さんが
二番目同士で付き合ってるのを知らない。
練習彼氏と信じている――。
橘さんの婚約は解消できない。
その婚約者である先輩を裏切れない。
それでも恋人になりたいなら
隠れて付き合うしかない――。
そんななか、文化祭の視察とお互いに言い訳をしながら
2人で遊園地に行く。
「つまらないな、つまらないよ。」
そして彼女を傷つけた。
橘さんが俺を好きなことをいいことに
橘さんのせいにして、
なのに早坂さんも裏切れないって
自分に言い訳して……。
だから泣かせた。
だから俺の責任で選択すべきだ。
己の悪徳を自覚しながら
この不道徳な恋の片棒を担ぐべきだ――。
【目次】
第8話:左手の行方
第9話:門限破り
第10話:カーテンのなか
第11話:蹴りたい背中



