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出版社内容情報
世界大戦終結から五十年。フェルザ帝国は強大な軍事力を背景にアルトスタ王国に領土の割譲を迫り、再び戦乱の時代が訪れようとしていた。
そんなある日、王国大使館に亡命希望の少女・ラジャが駆け込んでくる。通訳に任命されたのは、窓際外交官の青年・サピン。国家の利益のために誰かを犠牲にすることが許せない彼は、引き渡しを迫る帝国を、持ち前の知識と交渉力で追い返し、彼女の身柄を守ることに成功する。
その活躍を買われ、帝国との交渉メンバーにも抜擢されたサピンは、ラジャからこの世界の真実と彼女の正体を明かされて――
「だから、ラジャ。生きて、一緒に、アルトスタへ行こう」
世界平和のため、重い使命を背負う少女を救うための"交渉"が始まる!
【目次】
内容説明
世界大戦終結から五十年。フェルザ帝国は強大な軍事力を背景にアルトスタ王国に領土の割譲を迫り、再び戦乱の時代が訪れようとしていた。そんなある日、王国大使館に亡命希望の少女・ラジャが駆け込んでくる。通訳に任命されたのは、窓際外交官の青年・サピン。国家の利益のために誰かを犠牲にすることが許せない彼は、引き渡しを迫る帝国を、持ち前の知識と交渉力で追い返し、彼女の身柄を守ることに成功する。その活躍を買われ、帝国との交渉メンバーにも抜摺されたサピンは、ラジャからこの世界の真実と彼女の正体を明かされて―「だから、ラジャ。生きて、一緒に、アルトスタへ行こう」世界平和のため、重い使命を背負う少女を救うための“交渉”が始まる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
22
世界大戦終結から50年。フェルザ帝国は強大な軍事力を背景にアルトスタ王国に領土の割譲を迫る中、王国大使館に亡命希望の少女ラジャが駆け込んでくる外交ファンタジー。ワケありなラジャの強引な引き渡しを迫る帝国を持ち前の知識と交渉力で追い返して身柄を守り、領土交渉メンバーにも抜擢されるサピン。なぜ亡命しようとした医師は殺されなければならなかったのか。お互いに交渉のカードを探り合いながらの駆け引きで状況が二転三転する中、ギリギリの綱渡りでお互いに納得できる落としどころを見出してみせたその結末はなかなか良かったです。2025/12/10
MoriTomo
4
亡命希望の少女との出会いを起点に展開する外交ファンタジーで、強大な帝国との駆け引きが緊張感たっぷりで新鮮でした。 彼女の正体と世界の真実が明かされることで物語の奥行きが一気に広がり、丁寧な作り込みが際立っていて面白かったです。序盤の厳しい描写から終盤の圧巻の展開まで読み応えがあり、現実の領土問題や外交の難しさにも通じるテーマ性が印象深い一冊でした。2025/12/15
鳥谷
1
2025年の新作に「反戦」を核心とする物語があるとは、なかなか想像がつきませんでした。ただ、殿下渾先生が定番の内容に幾分かの幻想的な要素を加え、立派な挿絵とも相まって、読んでいて雰囲気は意外にも良かったと感じられました。おかげで、私のように深刻な題材の物語に普段は全く興味のない読者でも、一気に最後まで読み進めたいという意欲が湧いてきました。とにかく、速いペースのラノベが主流の中、このようなスローな筆致で世界平和を描く作品に触れられたことは、非常に価値のある体験だったと言えるでしょう。2025/12/11
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