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出版社内容情報
ギアーデ連邦共和国。そこは日々、旧ギアーデ帝国が開発した無人兵器〈レギオン〉による侵略を受けていた。しかしその攻撃に対し「我ら、世界に誇る正義たらん」の国是のもと、多大な犠牲を払いながらも周辺国に時に手を差し伸べ、時に手を取り、その脅威を退けていたのだった。
そう――あの日までは。
全戦線の同時崩壊から間もなく、前線の全兵に告げられた後退禁止の命令と後背に敷設された地雷原。征路を〈レギオン〉に、退路を人の悪意に鎖される在り様は“第86区”と呼ばれた戦場と何一つ変わらなかった。いち早く事態を察知したシンたち機動打撃群は、首都に“軟禁”されているレーナたちの支援のもと、リュストカマー基地を本拠に防衛線を構築。かつての轍は踏むまいと奮戦を続け、きたる〈大君主〉作戦実行の時に向けて、希望の火を灯し続ける。しかし苛烈な猛攻の末、ついに〈レギオン〉の魔の手がシンに及び、機動打撃群はかつてない危機を迎える――!
Ep.14『ペイント・イット・ブラック』
“悪意で塗りつぶされていく戦場で、俺たちが戦うべき真の敵は――”
【目次】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
23
全戦線の同時崩壊から間もなく、前線の全兵に告げられた後退禁止の命令と後背に敷設された地雷原。悪意で塗りつぶされていく戦場に直面する第14弾。征路を〈レギオン〉に、退路を人の悪意に遮断される状況をいち早く察知して、首都に軟禁されたレーナたちの支援のもと、リュストカマー基地に防衛線を構築するシンたち機動打撃群。苛烈な猛攻の末、ついに〈レギオン〉の魔の手がシンに及ぶ厳しい展開で、第86区の記憶を呼び起こさせる絶望的な状況に、それでも諦めなかった姿には心揺さぶられましたね…。最後の急展開もまた気になるところです。2025/09/10
らいおねる
8
待ちに待った新刊。本編の合間に出したAlterは本当に酷くて読み切ることなく止めました。不安になったけど本編は良い出来で安心しました。前巻から酷い展開になるかと予想してましたがまだまだ初期のような絶望感よりはマシです。表紙のレーナの顔が良い味出してますね。2025/09/15
siro
6
★★★★★/久しぶりの本編新刊、面白かった!やはり、最終篇始動というところから、86区の再来やセオとの合流、特別偵察任務の爆撃砲、プラスチック爆弾と揶揄される合成食料、クジョーのボード、ショーレイ(?)との再会など、回顧するような内容が盛り沢山で最高だった。「言葉によって、レーナは気づいてくれたじゃないか」、誇りのもとに戦っていたかつての86区の戦場とは違う、彼らの戦争。シンは信じ、ライデンは怒り、誰もが自身の望みに従い生きるために戦場に出る。彼らには仲間が増えた。彼らは世界を知った。一巻時点の物語とは 2025/09/13
まぁ
5
最終章だそうです。精神攻撃が来たわけですが、痛かったら痛いって言っていいし嫌だったら嫌だって、怒ったっていいんですよね。言われないとわからないし、そのための言葉で、わかろうとしてもらえるだけで救われるということは確かにあるから。敵機についてなんですと、とか思っていたら最後の最後で別の意味でもなんですととなる。2025/09/16
niz001
3
やっと本編、前巻は1年8カ月前ぐらいか。もう薄っすらとしか覚えてないよ。セオ、戻って来ちゃったかー。ファイド可愛いなぁ、スカベンジャー率いてるんや。2025/09/16