電撃文庫 隣のゴリラに恋してる

上月 司【著】

ＫＡＤＯＫＡＷＡ（2025/03発売）

• サイズ 文庫判／ページ数 296p／高さ 15cm
• 商品コード 9784049154436
• NDC分類 913.6
• Cコード C0193

出版社内容情報

　“異性が動物に見える”という呪いを受けている俺だが、もしかしたら隣の席の“ゴリラ”に恋をしているかもしれない。筋骨隆々、ごわごわした体毛、彫りが深く逞しいお顔――恋をする相手としては文字通り人間離れしすぎているが、声としぐさ、会話による反応は完全にクールな女の子だ。そんなゴリラさんと日々仲良く（？）絡んでいると、やはり惹かれていることを自覚してきて……でも一番大事な解呪方法が一向に見つからない！
　そんなある日、男子用の制服を着た一つ先輩の“ネコ”が現れて――
「ボクは知っているのよ――この呪いを解く方法を」
　これは呪いで彩られた俺とゴリラのなんでもない日常の物語。

内容説明

“異性が動物に見える”という呪いを受けている俺だが、もしかしたら隣の席の“ゴリラ”に恋をしているかもしれない。筋骨隆々、ゴワゴワとした体毛、彫りが深く逞しいお顔―恋をする相手としては文字通り人間離れしすぎているが、声と仕草、会話による反応は完全にクールな女の子だ。そんなゴリラさんと日々仲良く（？）絡んでいると、やはり惹かれていることを目覚してきて…でも一番大事な解呪方法が一向に見つからない！そんなある日、男子用の制服を着た一つ先輩の“ネコ”が現れて―「ボクは知っているのよ―この呪いを解く方法を」これは、呪いで彩られた俺とゴリラのなんでもない日常の物語。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[和尚]

面白かったです！ 異性が動物に見える呪いにかかっている主人公。 隣のゴリラが気になってしまうんです、から始まるラブコメディ。 ファンタジー？とか思いましたが、しっかりと現実恋愛ものでした。呪いからのデメリットというか、生活に与える影響とかがリアルに描かれてて面白かったですし、後半から終わりまでの展開、すごく好きでした！ 続きが読みたいです！

2025/04/18

[よっち]

異性が動物に見える呪いを抱える高校生・斉木浩太が、ゴリラにしか見えない隣の席の強羅里穂をだんだん意識するようになってゆく青春ラブコメ。呪いのせいで異性を恋愛相手として見れなかった浩太が、遠慮のないやりとりを積み重ねていくクールな里穂を、外見に関係なく意識していく展開で、そこから男子用の制服を着たネコにしか見えない先輩・三戸来那に出会ったことで転機を迎えて、来那に教えてもらった解呪方法を試行錯誤する中で希望も見えてきて、これから里穂との関係はどう変わっていくのか、先輩を含めて呪いを解呪できるのか続巻に期待。

2025/03/07

[わたー]

★★★☆☆惜しい。実に惜しい作品。タイトルのインパクトで購入を決めた1冊だったが、その奇抜さから想像し求めていたものとお出しされたものが微妙にずれていたように思う。先祖の受けた理不尽な呪いによって、異性の素肌が露出している部分が全て動物に見えている主人公。そのせいで碌に誰かに恋愛感情を抱くことのなかった彼であったが、ふとした瞬間に、隣の席のカッコいい系運動部女子に胸の高鳴りを覚えるようになる。もしかしてこれが恋？だが彼女のことはゴリラ…それもニシローランドゴリラにしか見えていなかった、と始まるラブコメ。

2025/03/11

[とってぃー]

タイトルの強さは魅力の一要素に過ぎず！ 主人公の誠実な想いが魅せる心情描写が好き。そして、ヒロインとの遠慮ない掛け合いが面白かった。 異性が動物に見える環境でも、明るく振るまう姿はキラキラしていました。 希望の一筋が見えた彼らの今後が見たい！

2025/03/07

[たまご]

ゴリラに惹かれていく主人公の恋模様がとにかく面妖（中身は美少女ですが）。終始ゴリラに例えられるヒロインの描写に思わず笑ってしまう。バナナ食わすとか反則！物語は呪いを解く鍵を持った猫（人間）が現れてから大きく動き出す。薄めだったラブコメ要素は強くなり、それに伴い面白さもアップしていきます。主人公とヒロインの距離感が中々縮まらないのですが、個人的にはそこが良かった。一足飛びにベタベタし始めるより、徐々に惹かれ合う展開が私は好きなので。変化球気味な作品でしたが、中身はしっかりしてて面白かった。続きください！

2025/03/17