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出版社内容情報
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンによる犯行かと思われたが、逮捕された月村荘一は高校時代の友人だった。
取調室で「ぜんぶ小説のせいだ」と何かにとりつかれたように訴える月村。彼は相崎一歌になりすまして執筆していたという。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に、月村は驚くべき告白を始めた――。
すべてを語り終えた先に待ち受けていた驚愕の真相とは? 二転三転する展開に一気読み必至の衝撃サスペンス!
内容説明
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンによる犯行かと思われたが、逮捕された月村荘一は高校時代の友人だった。取調室で「ぜんぶ小説のせいだ」と何かにとりつかれたように訴える月村。彼は相崎一歌になりすまして執筆していたという。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に、月村は驚くべき告白を始めた―。すべてを語り終えた先に待ち受けていた驚愕の真相とは?二転三転する展開に一気読み必至の衝撃サスペンス!
著者等紹介
川崎七音[カワサキナオ]
第27回電撃小説大賞で“選考委員奨励賞”を受賞し、『ぼくらが死神に祈る日』でデビューを果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しいたけ
64
怖い怖いと思って読んではいたが、最後の最後に何がどうしてこうなったか分かってからが本当に怖かった。やっぱり一番怖いのは人の心。愛と呼ぶものは清と濁の境が曖昧で、純粋なものほど気味が悪い。ヒリヒリと痛い読書だった。引き込まれたし私にしては珍しく結末を覚えていられる本なのだが、感動とは違う。2024/07/03
サンダーバード@永遠の若者協会・怪鳥
63
(2024-76)人気作家、相崎一歌の監禁事件。異常なファンの仕業かと思われたが逮捕されたのは意外にも高校時代の友人、月村荘一だった…。こう書かれたあらすじを読んだ時、思い浮かんだのはキングの「ミザリー」でしたけど、もう一捻りしてありましたね。話は二転三転して予想外の結末に。本の帯に「予想外の展開」とか「衝撃の結末」とか煽っている奴は大概、「ふーん」で終わってしまうのが多いのだけど、これはやられた。あっと言う間に読めて面白かったです。「完璧な小説」という魔物に取り憑かれた異常な男の物語。★★★★2024/06/07
よっち
34
人気小説家・相崎一歌の監禁事件。暴走したファンの犯行かと思われた事件が、そこから思わぬ真相が明らかにされてゆくサスペンスミステリ。高校時代の一歌の友人で、逮捕されるまでは相崎一歌になりすまして執筆していたという月村荘一。二人の間に一体何があったのか。問いただす刑事を前に驚くべき告白を始める月村。一歌の苦悩と協力を求めた壮一の監禁。月村壮一と柊木逸歌に相崎姫野を加えた、同じ作家を目指す三人の文芸研究同好会での思い出と悲劇。その過去の意味合いが劇的に変わっていって、辿り着いたその結末は鮮烈な印象を残しました。2023/07/26
ち~
28
人気小説家を監禁して逮捕された主人公の供述。共に執筆に情熱を注いだ高校生活を過ごした2人は、次第に完璧な小説の執筆に狂っていく。繰り返される衝撃。単なるなりすましではない。予想を遥かに越える執念にただ震えるのみ。まさかこんなラストを迎えるなんて…今年のベスト5入り確実。2024/05/13
きたさん
24
青春小説のようであり、創作をテーマにした小説のようであり、ミステリでもあり。読み進めていくごとに受け取る雰囲気が変わり、着地点が気になってページをめくる手をおさえられませんでした。終章の直前では思わず「うそ…」と声が出てしまった。ときどきこういう新本格ノリを出してくるからメディアワークス文庫は油断できない。メフィスト系が好きな人には特にオススメしたい、とても好みの「完璧な小説」でした。2023/07/05
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