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出版社内容情報
七菜 なな[ナナナ ナナ]
著・文・その他
Parum[パルム]
イラスト
内容説明
かつて永遠の友情を誓い合った悠宇と日葵も、今は夢と恋に揺れる高校2年生。東京で新たな仲間と出会い、クリエイターとしての現在地を知った悠宇。しかし充実した旅の代償は大きくて…。「アタシは悠宇の運命共同体だからね」「わたし、ゆーくんのこと諦めるから」何も知らない日葵と、全てを知っている凛音。悠宇は自らの嘘と罪に向き合う覚悟を決めるが―1枚の写真がきっかけで予想外の展開に!?「貴様ら、自分の高校生活が自分のものだと、いつから錯覚しておったのだ?」“you”として初めての文化祭が近づく中、3人にあいつからの試練が訪れる!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
38
【BW】東京訪問を通じ、クリエイターとして足りないものと考え方を知った悠宇。夢に向かって進む方向は分かり始めたけど、恋愛面では日葵とも凛音ともすれ違い始めて…。ヒロインたちの「仕事と私のどっちが大事なの!?」という感情の発露と、真木島の暗躍もあって、非常にストレスのかかる今回でした。でも将来の夢とか恋愛感情などで揺れ動き、それを乗り越えて選んでいくのが成長であるからこそ、本作品は学園青春ドラマとして魅力的なのだと改めて思います。さて、ギクシャクする三人は文化祭をどういう形で迎えるのか。続きが楽しみです。2022/08/11
よっち
31
東京で新たな仲間と出会い、クリエイターとして刺激を受けて現在地を知った悠宇。浮かれる日葵に振り回されながら「you」として初めての文化祭が近づく第五弾。何も知らない日葵と全てを知っている凛音。予想外の展開をもたらしてしまう1枚の写真。現状に焦燥感を募らせる悠宇と、現実的な地に足付いた考え方も知った日葵のすれ違い、諦めて冷静になった凛音と真木島の暗躍、文化祭での販売問題など事態が複雑化する中で、悠宇は理想と現実のギャップに戸惑い周囲が見えなくなっている感もありましたけど、どう折り合いをつけるのか続巻に期待。2022/09/25
真白優樹
17
悠宇と凛音がぎくしゃくし日葵が甘々になる中、学園祭を前に真木島と学校側から条件を課される今巻。―――一番と二番、両立できぬ思いは誰の為? 日葵が自分の一番としての思いに悩み、一番を諦めた凛音が清々しく行動する中、新たな波乱が始まる今巻。日葵と悠宇の間にも問題が持ち上がる巻であり、ラブラブな筈の二人の関係が軋みだす、胃が更に痛くなる巻である。果たしてこの先、波乱と不穏が彼等の関係を揺らす中、やってくる学園祭で何が起きるのか。彼等の強みを封じられた商売は、果たして成功するのか。 次巻も勿論楽しみである。2022/08/16
中性色
16
シュウメイギク。こういうのって、ある意味世代ごとでリンクしていく形になってるんだろうけど、主人公とリンクさせてあるのが前巻に出たあの男なのかな。内容としてはつなぎの巻だけども、ここまで年長組の話が隠されているのはなんか意図でもあるのだろうか2022/08/24
rotti619
16
凛音との東京旅行でクリエイターとしての自分の今の立場と、将来のヴィジョンが見えた悠宇に対し、彼にとってアクセ以外は”全て2番手以降”になる事に気付き、気持ちが冷めた凛音、気付かず夢がもうすぐ叶うと浮かれる日葵という、序盤から不穏な雰囲気を醸し出す第5巻。後半どうなるかわかるので、前半のラブラブなパートが読んでいて悲しい。文化祭でのアクセ販売等の問題も残るが、今巻は次巻へのつなぎに近い。ただ今回この物語の本質に直接切り込む内容だったので、そのエグさに賛否あるかも知れないが真っ向から向き合う姿勢に敬服する。2022/08/23