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出版社内容情報
近江 泉美[オウミ イズミ]
著・文・その他
内容説明
高校生の美原アンが夏休みにホームステイすることになったのは、札幌の郊外に佇む私立図書館、通称「図書屋敷」。不愛想な館主・セージに告げられたルールを破り、アンは真夜中の図書館に迷い込んでしまう。そこは荒廃した裏の世界―“物語の幻影”が彷徨する「図書迷宮」だった!迷宮の司書を務めることになったアンは「図書館の本を多くの人間に読ませ、迷宮を復興する」よう命じられて…!?美しい自然に囲まれた古屋敷で、自信のない少女の“物語”が色づき始める。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
茜
84
札幌が舞台の私設図書館でのストーリーで興味を惹きつけられました。冒頭の方で出てくる市電や北海道弁「とうきび」「あずましくない」やっぱり札幌が舞台だとそういう言葉出てくるよねー♪何だか親近感が湧いてくる。やっと辿り着いたのは古い赤レンガの塀が右を見ても左を見ても延々と続く屋敷。そして、ステイホームする為に3つのルールが課される。ケータイやスマホ、ネットに繋がるものを図書館に持ち込まない、部屋の鍵は常にかけて夜は部屋から出てはいけない、猫の言うことに耳を貸してはいけない。。。ファンタジー好きの方にお勧めです。2023/01/16
えみ
71
さあ、躊躇わずその扉を開けよう。叡智の世界を救いに行こう。自分のために、誰かのために…さあ、一歩を、勇気を振り絞って、過去を乗り越え、今できることを携えて、友人たちを救いにその扉のなかへ、物語が待つ“図書迷宮”へ一歩を踏み出そう!そこから彼女の物語は広がっていく。知識と知恵と想像力を幾重にも重ねた最高のビブリオファンタジー。本好きの立場からしてみれば、人に傷つけられ臆病になっていた心を癒すのは、やはり人であり、物語の力であってほしいと思わずにはいられなかった。好きだ、やっぱり好きだ。浄化される清純な物語。2023/05/28
Karl Heintz Schneider
68
「猫の言うことに耳を貸してはいけない」あれほど固く言われてたのに・・・猫がしゃべったり、屋敷の中に迷宮があったり・・・。ガッツリ、ファンタジーである。「司書見習い」という御馳走ワードに騙された(笑)。実はこの物語は少女の成長物語でもある。図書迷宮の中では怖いな、嫌だなと思ったことが現実となってしまう。それまで彼女は失敗を恐れて何かに挑戦することを諦めてきたが、迷宮の復興というミッションを通して少しずつ変わってゆく。自分にも当てはまると思いながら読んだ。まだ60歳、色んな事にチャレンジしてゆきたい。2022/11/12
たか
52
高校1年の夏休み北海道札幌郊外の私設図書館を有する洋館「図書屋敷」にホームステイする事になった美原アンだが館主の籾青爾の忠告を破り幻影の真夜中の図書館「図書迷宮」に迷い込む。荒廃した「図書迷宮」を復興する為アンは迷宮の司書見習いとして働く。 想像力によって形造られる「図書迷宮」、蔵書をより多くの人に読んでもらいたいがアンの期待と不安が想像力に影響する。アンや青爾の苦悩、SNSやネットの悪意と闘うひと夏の成長記。 北海道の自然と空気に囲まれ、紙の本の良さを伝える青春ビブリオファンタジー。 ★★★✩✩ 3.02022/09/12
ぶんこ
49
1冊目まで読みましたが、2冊目に入るところで拒否反応。私設図書館、お屋敷、猫と魅力的な要素がたくさんで楽しみだったのですが、その猫が妖怪のようで、しかも大嫌いな虫が出てきて、気持ち悪くてどうしてもダメ。ギブアップでした。2023/11/15
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