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出版社内容情報
かつて永遠の友情を誓ったある男女が、それぞれ自分の本当の気持ちに向き合った結果――夢か恋か、究極の二択に突き当たり悶え苦しむ……!!
「そういえばゆーくん、そういう面倒くさいこと言い出すタイプだったね……」
凛音にじとーっとした目を向けられながら、近づく夏休みに浮かれる気分を隠せない悠宇と日葵、だったのだが――。
「“ずっと離れない”なんてエゴだよ~?」
あの雲雀ですら恐れる榎本家長女・紅葉の帰省によって、二人の運命の夏が幕を開ける。
「未来の夢と、今の恋……アタシたち、どっちのために生きるべきなのかな?」
果たして恋の罪を犯した日葵は〈永遠の運命共同体〉にサヨナラなるか?
内容説明
かつて永遠の友情を誓ったある男女が、己の本当の気持ちに向き合った結果―夢か恋か、究極の二択に悶え苦しむ…!!「そういえばゆーくん、そういう面倒くさいこと言い出すタイプだったね…」凛音にじとーっとした目を向けられながら、近づく夏休みに浮かれる気分を隠せない悠宇と日葵、だったのだが―。「“ずっと離れない”なんてエゴだよ~?」雲雀も恐れる榎本家長女・紅葉の帰省によって、二人の運命の夏が幕を開ける。「未来の夢と、今の恋…アタシたち、どっちのために生きるべきなのかな?」果たして恋の罪を犯した日葵は“永遠の運命共同体”にサヨナラなるか?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
芳樹
55
【電子】<夢と恋>の間で悩み苦しむ悠宇と日葵。そんな迷走する二人に決断のときが迫る今回でした。東京行きを取りやめたエピソードがこんな形で二人に影響を与えることになるとは…。「運命共同体(しんゆう)」という名前で結ばれた関係が、一連の騒動を経て新たな名称を得るまで。ジェットコースターのように熱量高く進む物語に圧倒されました。第一部完という感じで今後どのように展開されていくのか。続きが大いに気になります。2021/08/07
よっち
48
夢か恋かに悶え苦しみ凛音にじとーっとした目を向けられながら、夏休みに浮かれる気分を隠せない悠宇と日葵。そこに雲雀ですら恐れる榎本家長女・紅葉の帰省により、二人の運命の夏が幕を開ける第三弾。紅葉によって悠宇に突きつけられた試練、そしてすれ違ってぎこちない悠宇に対する思いに心揺れる日葵。様々な変化により迷走してブレブレになっていた二人の決意に対して、容赦なく指摘していくお姉ちゃんたちはなかなか手厳しかったですけど、だからこそずっともやもやしていたこれまでを全てひっくり返して再定義してみせた結末は良かったです。2021/08/06
オセロ
46
友情の裏に潜む恋心に揺れていた悠宇と日葵。そんな2人だったが、日葵がモデルの仕草を放棄したことで悠宇との夢が危うくなってしまう。 日葵の東京行きを賭けての紅羽との勝負では、咲姉に正論をを突きつけられても、改めて悠宇が自分の夢を見直す展開は良かったですね。 新たな関係でスタートする2人のこれからが楽しみです。2021/08/09
わゆ
34
第一部、完。1巻で断った日葵の東京行きの負債と責任を問うため、凛音の姉・紅葉が登場。彼女との日葵を掛けたアクセサリー勝負、そして「親友」「恋」「将来」「クリエイター」といった要素が一緒くたになり、フィナーレへとストーリーを突き動かす。今巻は終盤のギリギリまで胸が痛い展開が続く。主人公は“好き避け”状態、紅葉の強烈なキャラ、主人公の姉の容赦無さに日葵の兄の無力さ。ただそれでも読み進めた果ての最後の問答には、やはりカタルシスが詰まっている。ぜひ体験してほしい。2022/04/09
rotti619
34
キャッチーなタイトル・イラストからは想像できない、他人の夢に責任を持って応援する事の重さをテーマにした作品。1巻では日葵・2巻では主人公が認識の甘さから問題を起こすが、3巻では根幹に関わる部分が否定される激動の巻となる。それは2人の関係にも関わっている部分であり、2巻まで読んでいて感じる違和感の正体でもあった。これを克服といっていいのかわからないが、今巻で1部完という感じで結論が出ている。それとは別にサブヒロインの榎本凜音のキャラが秀逸。普通なら割り込めない2人の空気に割り込んでいくメンタルの強さがすごい2021/08/07