内容説明
全生命を脅かした“本物の魔王”、リチア新公国が火蓋を切った新魔王戦争、微塵嵐の進行に乗じた旧王国主義者の反乱。全てが終わった。長く続いた恐怖の時代から、世界は大きく変わろうとしている。新たな時代の象徴となる“本物の勇者”の称号を我がものとするため、世界最大の都市、黄都に修羅達が集う。―今、修羅の名は十六名。逸脱の修羅達が武力、智力、権力の全てを行使し、覇を競う六合上覧がついに幕を開く。全員が最強、全員が英雄、一人だけが勇者。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
眠る山猫屋
52
未だ禍根を遺す“最初の一行”それは世界最強のメンバーによる“本物の魔王”討伐隊。勿論、敗れてしまったのだが、伝説は尾を引いていた。魔王戦役の最後の地で出会う無敵少女ツーと準魔王候補者クラフニフたち。知性と政治力で世界改変を目指すヒロトとゴブリン軍団(これほどゴブリンを良好に描く作品も珍しい)。そして魔王の記憶が姿を現す。魔王シキの狂気の強さは、最初の一行を儚く喰い潰す様はあまりに無残。いったい誰がこんな魔王を討伐したというのだろう?2023/11/17
オセロ
48
【KU】今までも面白かったけど、今巻はそれ以上! 遂に始まる真の勇者を決める六合上覧。今巻は2試合だけだったけれど、修羅たちが繰り広げる激闘は読み応え抜群。これを読みたかったんだよって感じでしたね。そんな激闘の前の黄都を裏から操ろうとする灰髪の少年・政治家のヒロトと本物の魔王の手がかりを探す黄昏潜りのユキハルの腹の探り合いも面白かったですね。ってか“真の魔王”の正体がこんなに早く明かされるとは…2025/03/15
サケ太
19
遂に修羅たちが揃う。いずれも劣らぬ超常の者たち。ようもここまで異様な者たちを出せるものだと感心してしまう。始まる試合。番外の戦い。それぞれが強すぎる。強者同士の死闘。物語がどう転がるのか。個人的に、アルスとハルゲントの過去には弱いんだ……。2022/03/03
スプリント
11
本物の魔王のチートぶりがすさまじい。 場外戦の駆け引きも面白い2022/05/22
イツキ
8
本物の魔王について大きく明かされその力や姿、立ち向かった最初の一行の末路など衝撃的な展開もありながら遂に六合上覧の出場者が揃って本番が始まりました。過去の衝撃も冷めやらぬ中一回戦と二回戦ともに大番狂わせといった印象、まさかその二人が負けるとは思わなかった。一回戦目は武人同士の戦いといった感じで少年漫画的な熱さがありました。二回戦目は本当に凄まじいの一言でこのあとこいつに勝てるやつ出るのか?という感じ。続きが楽しみです。2021/12/09
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- 和書
- 旅立ちの日に 中公文庫