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出版社内容情報
「どうして小説の編集部に配属されなきゃいけないの?」
小説嫌いの春原美琴は、突然の異動に頭を抱えていた。
「文芸編集者ってのはな、小説を食って生きるやつのことを言うんだよ」と語る無愛想な先輩の指導のもと、彼女は一筋縄ではいかない作家達と悪戦苦闘の日々を送ることに。
そして「この本は絶対に売れるのかい?」と睨むような目で訊いてくるのは、誰もが恐れる厳格な文芸局長――。
これは、慣れない仕事に悩みながらも挫けず、成長していく美琴の姿を描く物語。
内容説明
「どうして小説の編集部に配属されなきゃいけないの?」小説嫌いの春原美琴は、突然の異動に頭を抱えていた。「文芸編集者ってのはな、小説を食って生きるやつのことを言うんだよ」と語る無愛想な先輩の指導のもと、彼女は一筋縄ではいかない作家達と悪戦苦闘の日々を送ることに。そして「この本は絶対に売れるのかい?」と睨むような目で訊いてくるのは、誰もが恐れる厳格な文芸局長―。これは、慣れない仕事に悩みながらも挫けず、成長していく美琴の姿を描く物語。
著者等紹介
和泉弐式[イズミニシキ]
神奈川県出身。2月22日生まれ。2012年に電撃文庫『VS!!』(全3巻)にてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ツバサ
14
小説家の父が嫌いで、小説も嫌いになっていた主人公が文芸部に所属することになり、そこでエリートな先輩や同僚に支えられて変わっていく。様々な小説家と関わっていき、喜びも苦味も全て糧にして前に進んでいく主人公に惹かれます。小説家との付き合い方や小説との向き合い方に誠実さがあって良かったです。2020/08/25
栗山いなり
6
正直言うとあらすじ読んだ時点でそうじゃないかと思ってたが実際読んでみて予想通り、いや予想以上に重さと熱さを感じさせるお仕事小説だったな2020/09/13
みっちぃ
5
これ、11月中に読んでたのに、登録し忘れた。話の内容、文体、好みです。続編が出るなら読みたいな。出ないかなぁ。2020/12/20
alleine05
5
まあまあ。基本的には面白かったと思うのだけど小さくまとまり過ぎな印象。小説家だった父親への反発から大の小説嫌いだったわりには編集者という仕事になじむのも終盤のそんな父との関係の清算についてもあっさりだし、編集者のお仕事ものとして深く掘り下げられているというほどでもないし、担当の作家との間に発生したトラブルもわりとさっくりなんとかなってしまうし、先輩編集者との間のフラグもそれほど進展しないし。サクサクと気軽に読めるのはいいけど深く刺さるものが無かった。2020/09/03
bluets8
4
作家の父の所為で小説嫌いの主人公・美琴が、文庫編集部に異動になるお仕事小説。この手の作品は努力・我慢した結果が最後に実を結ぶ作品が多い中、本作は驚くほど上手くいかない。それが社会人の話としても不況に喘ぐ出版業界の話としても実にリアルでシビア。でも、だからこそのタイトルの通りに、どんな失敗にも折れずに食らいつき、逆境に必死に抗う主人公・美琴の姿が胸を打つ。なにくそと頑張る彼女に元気を貰えた気がする。2020/08/25




