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出版社内容情報
ホロ;わっち;ロレンス;賢狼;狼神;ファンタジー;獣耳;
内容説明
神をも畏れぬ女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争の危機を回避したコルとミューリ。騒動も落ち着く頃、コルは自らを慕ってくれるミューリとの関係をはっきりさせなければとあれこれ知恵をひねり、ある方法を思いつく。そして調べもののため、かつて訪れたブロンデル修道院を目指す道中、コルとミューリは行き倒れの少年ローズと出くわすことに。彼はミューリの尻尾が飛び出るほど高名な聖クルザ騎士団の見習い騎士で、世界最強の騎士団が、悪名高い“薄明の枢機卿”のせいで壊滅状態だと訴えてきて―!?一時の休暇のはずが、またしても大事件勃発のシリーズ第5弾!
著者等紹介
支倉凍砂[ハセクライスナ]
1982年12月27日生まれ。第12回電撃小説大賞“銀賞”受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
44
女商人エーブの謀略を見事に退け、王国と教会による戦争危機を回避したコルとミューリ。コルは自らを慕ってくれるミューリのために二人の紋章を作ることを思いつくシリーズ第五弾。調べものの過程でミューリが気づいたこと、ブロンデル修道院を目指す道中で出会った行き倒れの見習い騎士ローズ、そして王国で進退窮まった聖クルザ騎士団分隊の存在。理想と現実、各陣営の面子と利害と思惑が絡み合う中、今回もまた見事な落とし所を見出してみせたコルの機転が光りましたけど、月を狩る熊のことや二人の関係がこれからどうなるのか続巻に期待ですね。2020/06/03
オセロ
30
【KU】作者さん28冊目。 血の繋がった兄妹でも恋人でもない。けれど互いに大切な存在のことを証明する紋章を作る為に調べものの過程でブロンデル修道院を訪れたコルとミューリ。コルにとっては再会にあたるハスキンズとミューリのやり取りは叔父と孫かなって感じでしたが、コルが徴税人たちと貿易商組合の争いを未然に回避したことで世界的にも名高い聖クルザ騎士団に訪れた問題。今回もコルが上手い落とし所を見つけて一件落着でしたけど、それ以上に月を穫る熊のミューリの考察は面白かったです。2024/05/27
まるぼろ
25
さて今巻、王国と教会との衝突を未然に防いだコルとミューリは今の互いの関係を明確にするべくある方法を思い付き、その一環からある人物を訪ねる事に…と言うお話です。という訳で今巻はかつて賢狼様も尻込みした「黄金羊」がご登場、ミューリも最初こそ借りてきた猫みたいでしたが、思った以上にハスキンズさんと打ち解けたなと言う思いで読んでいたのと、その後の「月を狩る熊」への考察はコルにとってはさぞや信仰を試させる話だったろうと思いながら読んでいました。そしてその後の聖クルザ騎士団の話は…何とも世知辛い話だったなと。→2020/05/13
中性色
22
ツキノワグマ。今までの界隈で大きいことをやってた時に比べれば、今回は割かし落ち着いた話になってる。個人的にはそういう意味でもメインのポイントはどっちかというと月を狩る熊の話か。というか、案外そこ気づくまで時間かかってるなという印象だが。しかし、この紋章を作る話って後々に活きてくるんだろうか2020/05/19
Mu@仔羊堂
19
これは好きだなあ。とても好き。コルとミューリの物語はシリーズ最初はとても苦しいお話が多かったのだけどここに来てぐっと胸に響く読み終わって心地よい余韻の残るお話になってきてとても良かった。ロレンスとはまったく異なるやり方でそれでも最後まで全てを正しく解決しようとする姿勢はとてもコルらしい。うん、いいね。でもミューリにとってはコルは相変わらず危なっかしくてほっとけない母性愛を刺激される感じなのだろうなあ^^それにしても二人だけのエンブレムの件は胸が熱くなった。薄明の枢機卿とその騎士だもんなあ。これからも楽しみ2020/06/07
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