英語の冒険

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  • サイズ A5判/ページ数 356p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784048981743
  • NDC分類 830.2
  • Cコード C0098

内容説明

「英語」は、悪魔のようにイングランドに現れた。5世紀に海を越えてやってきたゲルマン人の戦士によってもたらされ、激しい暴力のもと、この地に根づいた言語だったのだ。それは英語にとって、その後1500年続く長い苦闘の始まりだった。しかしその間も、ウェールズ、オランダ、インド、中国…と英語は世界を一周し、その過程でラテン語、サンスクリット語、アラビア語、中国語をはじめ何十もの言語を次々と吸収し、世界一の言語へと発展していった!最初は15万人にしか話されていなかった英語が、どのようにして15億人が使う言語になったのか?「英語」が語る、スリルと興奮、波瀾万丈のドラマに彩られた冒険物語。

目次

英語の出発
危機一髪
苦難の時代
試練のなかでの進化
王座奪還
新生イングランドの文学者チョーサー
神の言葉となった英語
国家の言葉へ
壮大な権力闘争の果てに
言葉のルネサンス〔ほか〕

著者等紹介

ブラッグ,メルヴィン[ブラッグ,メルヴィン][Bragg,Melvyn]
1939年生まれ。オックスフォード大学で歴史を学ぶ。ガリレイやニュートンなど偉大な科学者の功績を描いた『巨人の肩に乗って』(翔泳社)をはじめとしたノンフィクションや、PEN賞を受賞したThe Hired Manなどの文芸作品を多数発表。ロンドンおよびカンブリア在住

三川基好[ミカワキヨシ]
1950年、東京生まれ。早稲田大学教授。翻訳家。盛岡市在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

6
英語を生き物のように擬人化して歴史を綴ったらどうなるのだろう? それがこれだ。小さな島国から生まれた言葉がやがて世界中で強い意義をもつようになったのはどうしてか。著者はアマチュア言語学者であり作家なので読みやすく親しみやすい。歴史だが物語で、読んでいてわくわくするのだ。どんな層でも英語に興味があれば読んでみて損はないだろう。個人的に、英語は苦手なのだがこうも英語の冒険を語られてしまうともっと知りたいなあと思ったので、英語学習者に特に読んでもらいたい。きっと意欲が上がるはず2012/04/01

デューク

2
5世紀にわずか15万人の話者から始まった英語の歴史。8世紀のバイキングの侵入と11世紀のノルマン・コンクエストという滅亡の危機を乗り越え、いかにして世界言語となったか。世界言語となる過程で、様々な語彙を受け入れ、進化していく英語。言葉の持つダイナミズムは非常に読み応えがある。日本では「ら抜き言葉」などが問題になるが、それが些細な問題であることを認識させられる。言葉は時代や使う人によって変わっていく。むしろそういった変化に対応できる柔軟性こそが、言葉を言葉たらしめているのではないだろうか。お勧め。2014/03/24

榊原 香織

1
イギリスではTVに2020/03/28

ムツモ

1
英語史の概要を掴むには手頃な一冊。ただ、筆者の英国偏愛・イギリス英語偏愛が鼻につくし、フランスへの嫌悪の激しさは滑稽ですらある。また、まずい訳文のため理解に苦しむ部分もある。三角。2013/04/28

呑司 ゛クリケット“苅岡

0
言葉は生き物だと思っている。著者も同様に5世紀に15万人が今や15億の人が使う言語になっている英語を生き物の冒険譚にしている。著者が言語学者ではないことが奏功して興味深く読めた。英語に比べて氏素性が詳らかになっていない我が母国語に益々の関心が深まるような気持ちになった。2023/09/22

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