- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > ノベルス
- > ハーレクインシリーズ
内容説明
「出張だ。明朝早く発つ」愛を交わした直後に発せられた彼のその一言にシェルビーは我慢ならなかった。彼女は、ついに別れを口にした。ジェドはあわてた。いつもは笑顔で送り出してくれるのに、どうしたんだ?それは、シェルビーの真剣さの表れだった。彼女はジェドとの結婚を考え始めていた。でも、彼は出張ばかり。しかも出張中は連絡もとれない。二重生活者だと言われてもおかしくない暮らしぶり。ほんとうの彼を、わたしは知っているのだろうか…。実のところ、彼女の推測は外れというのでもなかった。彼の“出張”は、ある任務を背負った、危険きわまりないもので―。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
26
父親の部下と恋人同士になったヒロイン。父と同じく長期出張が多く緊急時でなければ連絡も取れないヒーローに別れを切り出し、友人の別荘へ。くぼた尚子さんのコミックが上手くまとまっていたので違和感なく読み進められた。誘拐され山中を引きずり回され命の危険も感じたときにたった一人で救出に来たヒーローは一体何者だろうと初めて疑問を持ち、事実を重ね合わせて答えにたどり着くヒロイン。用心深く隠した素顔と隠し切れないヒロインへの愛、ヒーローのような仕事をしていて二人で築く未来はあるのかと思い悩む気持ち。はらはらしました。2018/03/07
akiyuki_1717
3
ヒロインは惚れた弱みで、ヒーローの行動に対していつも笑顔で、いい人のふりをしていたけれど、自分が結婚を望んでいると自覚して、別れを切り出し、友人と出かけた休暇で誘拐されてしまう。助けに来てくれたのが、会社員のはずのヒーローだけど、どう見てもそうとは考えられない行動力に、ヒロイン自らが答えを導き出していく…しかし、父親が何年もおなじ行動をとっていて、何も思わなかったというのも不思議な話だった。ヒーローの体中のケガも、子供の頃のものか、ここ数年のものかは、傷の色でなんとなく分かりそうなものだし、設定に無理が。2017/10/14