内容説明
茫然自失のアリスに、警察官は非情な言葉を投げかけた。「きみは殺されなかっただけ、幸運だったんだよ」大学1年生、最後の夜。アリスが友人の部屋から寮に帰る途中、人気のない公園で悲劇は起こった。助けを求める声は届かず、若い男の暴力によってアリスの純潔は奪われてしまったのだ。絶望し、自暴自棄になるアリスだったが、ふたたび前を向いて歩き出すため、現実を受け止めようと決意した。しかし、社会の偏見や裁判での中傷、“レイプ”という事実には触れようとしない家族、と、アリスの孤独感は募っていく。そのうえ、アリスの友人に最悪の事態が…ただひとり、絶望の淵に立たされたアリスが見つけた希望とは?事件から18年を経て、初めて語ることのできた真実。全世界に感動を呼んだ『ラブリー・ボーン』の著者による、悪夢と再生の物語。
著者等紹介
シーボルド,アリス[シーボルド,アリス][Sebold,Alice]
1962年、ウィスコンシン州生まれ。シラキュース大学卒。カリフォルニア大学大学院修士課程修了。卒業後、教師をつとめるかたわら「ニューヨーク・タイムズ」や「シカゴ・トリビューン」などに寄稿、作家を志す。1999年に『ラッキー』を上梓、話題となる。そして2002年、5年の歳月をかけて執筆したデビュー小説『ラブリー・ボーン』を発表。全世界で社会現象を巻きおこすほどのベストセラーとなり、全米では出版から1年を経た現在でもベストセラーリスト上位にランクインしている。現在は作家である夫グレン・デイヴィッド・ゴールドとともにカリフォルニアに暮らし、次作を執筆中
片山奈緒美[カタヤマナオミ]
1966年、北海道旭川市生まれ。藤女子大学文学部英文学科卒業。テレビ・ラジオの番組制作・取材活動ののち、翻訳をはじめる
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感想・レビュー
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