内容説明
愛する人が消えたその日、ぼくはすべてを失った。1970年代、アメリカ。帰らぬ父を捜して、ドミニクは街をさまよった。そこで逢った父親の愛人イーディーに、彼は瞬時に恋をしてしまった。たとえ彼女が父の子を身ごもっているとわかっていても…イーディーには金が必要だった。彼女を信じ、ドミニクは母親の金を盗み、彼女のもとへと届けた。「お腹の子にはあなたの名前をつけるわ」二人は危険で狂おしい関係にあったはずだった。だがある日、イーディーは突然彼の前から姿を消す。そして同じ日、ドミニクの母親が不審な点の多い死体で発見された。すべてを失ったドミニクはこう誓った。自分を汚したこの世界に復讐をすると…。
著者等紹介
サールズ,ジョン[サールズ,ジョン][Searles,John]
ニューヨーク大学創作科の博士号を取得。その後、執筆活動を続け、「ワシントン・ポスト」などなどで短編を発表。『ボーイ・スティル・ミッシング』で長編小説デビュー。また編集者としても活躍中で現在は「コスモポリタン」の書籍部門の編集を担当。ニューヨーク在住
越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生まれ。東京大学文学部卒業。英米文学翻訳家
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