ひとりは安らぎ感謝のとき

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  • サイズ B40判/ページ数 200p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784048955362
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

96歳現役女医・梅ちゃん先生の「暮らしの中の幸せ」の見つけ方

96歳にして現役医師である梅木信子。結婚式を1か月後に控えた23歳時に、婚約者・梅木靖之を戦死で失った。裁判を経て婚姻関係を認められ、そして与えられた銀人遺族特権であった医学校の優先入学制度を活用し、「軍医となり見事散り、靖国で亡き夫と再会する」思いを胸に、医学の道に入る。戦後開業医として東京・日野で90歳まで世に尽くし、現在は亡き夫との思い出の地、兵庫県垂水で日々を過ごす。その凄絶な青春期、そして73年の「ひとりきりの人生」を通じて悟った「毎日の暮らしの中に幸福を見つける心」の持ち方を語りつくす。「失うものが何一つないこの安らかな孤独。私は感謝しています。いま私は安心立命の境地にいるのです」との言葉に代表されるエピソードの数々は、超高齢化社会に突入した、日本人すべての胸に迫る。

【著者紹介】
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内容説明

梅ちゃん先生が96年生きて見つけた“暮らしの中の幸せ”

目次

第1部 ふたりのとき―喜びが贖罪・哀惜・鎮魂に変わるまで(運命の人との出会いで私は生まれ変わりました。いえ、新しく生まれました;大東亜戦争が開戦。そして夫は出征していきました;彼は自分の死後を考えて私を守ろうとしてくれたのです;白い睡蓮を私の前髪にさして、たった二人だけの神聖な結婚式でした;夫の死の連絡。やっと私たちは一緒になれました ほか)
第2部 ひとりのとき―96年間「愛する人の生」を生きて学んだこと(老人のあるべき姿とは、いかなるものでしょうか;96歳現役女医として申し上げる病気と健康の考え方;死について思うこと、思い出すこと;老人には、若い世代に「正しい日本の心」を伝える義務があります;幸せは毎日の暮らしの中に見つかります)

著者等紹介

梅木信子[ウメキノブコ]
1920年大分県生まれ。23歳時に結婚式の1か月前に夫・梅木靖之を戦争で失う。遺族特典を活用し、東京女子医専に入学、医師の道を進む。東京都日野市で開業医となり、89歳で閉院。亡き夫と逢瀬を重ねた神戸市垂水に戻り、96歳現在、現役医師を続けている。また、靖之氏の母校である神戸大学海事科学部に奨学金を設け、海で散った夫の遺志を継ぐ若者を支援している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

不見木 叫

19
96歳の現役医師、梅木信子さんのエッセイ集。夫との邂逅から遺影結婚、医学生時代の話から、医療福祉制度や日常生活の話と広いジャンルで彼女の持論が綴られている。「なでしこと君によばれて」と重なる内容もあるが、洒落でそれでいて重みのある文章で面白かった。2016/05/10

こたちゅう

1
短い本だが、更に夫の戦士を中心にした1部と、エッセイの2部に分かれている。筆者は96歳ということで、書かれている主張、考え方はいい意味でジェネレーションギャップを感じる。筆者の経歴を考えると、昭和の開業医が一番儲かった時代を過ごしてこられたと思われるが、それでいて現代人よりよっぽど倹しい考え方で生きてきたことが興味深い。バブル中、バブル直前まで、日本人はお金を手に入れても、その使い方が分かっていた人たちが多かったのではないかと想像する。なかなかに興味深い一冊だった。2017/01/12

ちむ

0
この年代の方の凛とした生き方が素晴らしかった。惜しむらくは最初の梅木さんがご主人に出会ったのが1948年とあったこと。ちょっと考えればミスだとわかるのですごく残念。2016/05/05

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