メディアワークス文庫<br> 噺家ものがたり―浅草は今日もにぎやかです

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メディアワークス文庫
噺家ものがたり―浅草は今日もにぎやかです

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  • サイズ 文庫判/ページ数 338p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784048936217
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

人生は落語のごとし。笑いあり涙ありの一席へようこそ。 大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、カーラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。
 何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む千野願だったが、ある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然――。


第一席 裸一貫
第二席 基礎指南
第三席 傘
第四席 千歳飴
第五席 猫の恩返し

村瀬 健[ムラセ タケシ]
著・文・その他

内容説明

大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、ラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む千野願だったが、ある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然―。第24回電撃小説大賞選考委員奨励賞受賞作。

著者等紹介

村瀬健[ムラセタケシ]
第24回電撃小説大賞で“選考委員奨励賞”を受賞し、『噺家ものがたり―浅草は今日もにぎやかです』でデビュー。放送作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ユメ

38
落語絡みの小説を続けて読む。こちらは現代物で、ラジオから流れてきた落語に心を掴まれて噺家に弟子入りを志願する青年の話。落語の登場人物たちの喜怒哀楽は現代にも息づく精神で、だからこそ落語は今なお広く愛されているのだろう。また、名人たちの芸に対する姿勢のたゆみなさも変わらない。弟子に厳しく、それ以上に自身に厳しく、あらゆるものを芸の肥やしとする。高座に上がるうえでの覚悟にただただ頭が下がる思いだ。「人生ってのは、落語と似ているんです」この台詞には真情がこもっている。破楽師匠と弟子たちの絆は現代版人情噺だ。2018/08/29

たるき( ´ ▽ ` )ノ

35
うん。内容はいいんだけど、どうしても破楽の話し方が気になっちゃって集中できなかった。残念。2023/06/18

のんちゃん

34
大好きな落語関連の本だし、若者向けのメディアワークス文庫でライトな感じだろうと気軽に読み始めた作品だった。よくある、頑固な師匠の処にその噺に惹かれた若者が、苦難の末、なんとか弟子にしてもらい成長していく物語だと思っていた。確かにその一面はあったが、読み進めていくうちに私は、はらはらと涙を流していた。なぜかはここでは語らないが、帯にある、これは、夢の、運命の、人生の話という言葉がしっくりきたと記しておきたい。読後、見開き1頁目のカラフルで賑やかな食事の風景が、目に沁みた。2019/09/15

よっしー

29
タイトルが気になり、手に取りました。噺屋の見習いが悪戦苦闘しながらも少しずつ成長していくお話。最初は雰囲気が掴めない部分もあったのですが、読み進めていくうちに癖が強すぎるけど人情味に溢れた面々のよさにも気付き…。最後の猫太郎のシーンは涙なくしては読めませんでした。にしても、日常の出来事をネタに変えるって凄いですね。どんな頭の回転をしているのでしょうか。2023/12/06

たこやき

23
就活の最中、突如、落語家へ弟子入りした願。落語を題材にした話って、古典落語をベースにした話づくりなどが多いが、本作は人情モノでありながら、創作落語というのがまず新鮮だった。作中、師匠が「どう畳むかが大事」とあるが、物語が進むにつれ、人情モノの味が強くなっていく点が良かった。文字通り、勢いだけで弟子入りした願。不器用だし、技術もない。でも、覚悟だけはしっかりある。そんな様子を見て取る師匠。そして、その覚悟がより強固になっていく過程。文字通り、弟子の「親」となる師匠。そんな関係性が印象的。2018/06/07

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