出版社内容情報
好きな人が、好きな人と、 幸せになれたら良いのに。 青森市条高校サッカー部は奇跡のチームだった。稀代の名将と、絶対的エースの貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いたのだ。
あの頃、サッカー部の部員たちは、誰もが一度はマネージャーの真樹那を好きになっている。だが、皆が理解していた。真樹那が幼馴染みの貴希を愛していることを。そして、その貴希が別の誰かを愛していることを……。
『青の誓約』を胸に刻み、少年たちは大人になる。
恋愛小説の名手による新時代の青春群像劇、開幕!
綾崎 隼[アヤサキ シュン]
著・文・その他
ワカマツ カオリ[ワカマツ カオリ]
イラスト
内容説明
せめて涙が乾くまで息が切れても走り抜け!恋と、死闘と、異世界と。誰も見たことがない新時代の青春サッカー群像劇、開幕!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
39
稀代の名将と、絶対的エースの貴希に導かれ、全国の舞台に青の軌跡を描いた青森市条高校サッカー部。当時の部員たちそれぞれのその後を絡めて描かれる青春群像劇。冒頭でいきなり異世界転生モノ展開になったのには驚きましたが、全体としては貴重な体験を共有した部員たちの複雑で繊細な心境が描かれてゆく連作短編集で、誰とも真摯に向き合って皆に好かれているのに、報われない片想いを続けていた真樹那に希望が見えた結末には救われた気分になりました。それにしても聖夏の話はその後がありそうな雰囲気で、機会があるならまた読んでみたいです。2018/06/12
kitten
33
単行本で購入。レッドスワンサーガは、恋愛をスパイスにしたガチのサッカー小説だったけれども、こっちは、むしろ恋愛がメイン。一つ目の聖夏の話があまりにぶっ飛んでて(しかも、まさかのオチ)大丈夫かと不安になったけれども、他のやつはちゃんとした話だったので問題ない。どこまでも一途な片想いの話。少しは先に進むのだろうか?気になるのはレッドスワンとの関係。死闘があったことしか書いてない。どっちが勝ったのかは、今後、続きがあれば。その為には、売れ行きがよくなければ。つまり、買うしかない。評価、星3,2018/07/16
o.c.beats
23
レッドスワンシリーズの番外編。セカンドシーズンで激闘を演じた青森市条高校。その高校生が大人になったその後を描いた作品。高校時代から複雑に絡む恋愛模様。友情。華やかに見えるプロサッカー選手の厳しい現状。自分的には第2話、第3話が心に残りました。特に第3話。ゴールキーパーというポジションの厳しさ。刺さりましたね。これを読んだ後セカンドシーズンを読むと、また違った見方が出来そうです。2022/07/01
よっしー
18
久しぶりの綾崎さん‼ レッドスワンを読んで、サッカーが好きなのだろうとは思っていましたが、また新作にお目にかかれるとは~と嬉しくなりました。 時系列が入り交じりつつ、異次元の話になりつつ…。沢山の突っ込みどころもありましたが、文章で読んでもサッカーは楽しいなと思える一冊でした。あとがきも含めて楽しく読める一冊でした。レッドスワンに出てきた面々にも会えたので、それも嬉しかったです。2018/10/23
きあら
14
レッドスワンの高槻優雅の父・高槻涼雅が監督を勤める青森の市条高校サッカー部を舞台にした、5話+1話の短編集。最初の話がいきなりの舞台設定だったので驚きましたが、どれも恋愛を主軸にした、甘酸っぱく切ない話。気になった部分も別の話の中できっちりフォローされていて読後感スッキリ。個人的には献身的に影で支えられていた話に弱いので、二人きりの椅子取りゲームが心に刺さった。2018/07/18