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出版社内容情報
成功率百パーセントの恋愛があります――。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。
「――私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」
システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。
内容説明
成功率百パーセントの恋愛があります―。失恋に落ち込む大学生、秋山明はAIによる恋愛シミュレーションを受ける。その相手は実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドだった。「―私は切れてしまった赤い糸をつなぐためにここに来ました」システムのバグで“消失”したという秋山の運命の相手に関するデータ。彼女の行方を探すために始められた疑似デートをきっかけに、複雑に絡んだ赤い糸が紐解かれていく。ひと夏の恋愛ミステリー。
著者等紹介
土橋真二郎[ドバシシンジロウ]
『扉の外』(電撃文庫)で第13回電撃小説大賞“金賞”を受賞し作家デビュー。巧みな伏線捌きによる意外性溢れる展開と、登場人物たちのリアルな心理描写に定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐治駿河
44
アンドロイドが感情(心)を持ち始めたような物語を読むと、「心做し」を聴きたくなります。今回も例に漏れず、読書中に聴いてしまいました。私が読んだ土橋先生が書かれる物語の中では「女の子が完全なる恋愛にときめかない3つの理由」に続きアンドロイドが出てくる作品ですね。人間同士の恋愛より、アンドロイドを用いた方が想像の幅が広がりますので物語を紡ぎやすいかな?2024/06/23
まりも
42
失恋した大学生・秋山が、実在する女性のデータをインプットしたアンドロイドとの恋愛シュミレーションを受け、失った運命の相手を探す物語。綺麗な土橋作品。いつもの土橋テイストを薄め、その代わりに恋愛要素を強めた作者さんにしては珍しいお話になってますね。心理描写を駆使した駆け引きはありませんが、胸がキュンとする甘酸っぱくてもどかしい恋模様を楽しめたし、これはこれで満足出来ました。ライズを使った交流が特に良かったですね。心にストンと落ちてくる良い物語だったと思います。土橋作品苦手な人でもイケるかも。2017/08/01
きたさん
17
AIと人間は恋愛をすることができるか、というテーマで書かれた作品、と言ってよいと思う。大まかな展開や結果は決して目新しいものではなかったように感じたのだけれど、AIについて専門的なところまで描写されていたのが好印象。2020/04/14
さばかん
14
AIの支配する世界は生き辛そうだと思いました。2017/10/14
ツバサ
12
こんなAIだったら負けても良いなぁ。最後の方かこんがらがったのは残念だが、全体を通してみると良作。ありがちな流れですけど、この様美式は良いもんだ。2019/08/04