内容説明
なぜアメリカはイラク攻撃にこだわったのか。石油利権? 軍事産業の暗躍? そんな陰謀史観は全部ウソ。9・11以降のブッシュ政権内の力学を丹念に追えば、謎はすべて解けてくる。新世代のアメリカ・ウォッチャーによる、目からウロコが落ちるアメリカ分析。
目次
第1章 「悪の枢軸」の誕生
第2章 イラク攻撃の準備と中東情勢
第3章 壮大なオセロゲーム
第4章 タカ派集団「PNAC」の外交思想
第5章 政権を産んだ共和党内の力学
第6章 ブッシュ流「草の根保守派」の本質
第7章 「9・11」という転換点
第8章 パウエルの逆襲と対イラク国連決議
第9章 「ナイーブな帝国」の行方
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
佐島楓
24
イラク戦争中に書かれた本。アメリカの政策シンクタンクに注目した文章は今まで読んだことがなかった。この段階で「アメリカの論理」がいかに周到に作り上げられてきたものなのかがよくわかる。世界を善くすることなど、本当にできるのだろうか?2014/07/02
James Hayashi
16
03年の著であり、新鮮味がなく内容もそれほど濃くない。ブッシュ政権とネオコン、悪の枢軸といった内容。2020/04/10
やす
5
アメリカから見たアメリカの論理について。とても分かりやすい。2024/02/13
Humbaba
1
説得力を高めるために必要なことの一つは,互いに参照可能なデータを用いて話すことである.「ここだけの話」というのは人を引きつける魅力はあるものの,どこまで真実であるのかという疑念をぬぐい去ることができない.それよりも,ネット上で公開されている情報を使って議論したほうが,生産性もあり信憑性もあるものとなるだろう.2012/01/19
Humbaba
1
アメリカは超大国である。しかし、同時に非常にナイーブで孤立した国でもある。自分たちが嫌われていることをしているからこそ、力に頼る傾向がある。2010/01/09
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