出版社内容情報
モノづくり企業の復活。これは2010年代型の新・大企業組織論だ!実質8年ぶりの黒字で復活を印象づけたソニー。その内側でいま劇薬に喩えられるほど過激な社長直轄事業が進行している。平井社長以下、キーマン11名への密着取材で“メーカーの価値とは何か?”に迫るビジネス書。
西田 宗千佳[ニシダ ムネチカ]
内容説明
ソニーが始めた前代未聞の社長直轄プロジェクト“SAP”。これは、大企業のあり方を問い直す小さなチームが引き起こした大きな変化の記録。
目次
プロジェクトマネージャーは新入社員
ソニーを侵した大企業病
組織を変えるならトップから攻めよう
SAPオーディションと外部協力者たち
メーカーの本質とはなにか?
良薬か、劇薬か、SAPの先にあるソニーの未来
著者等紹介
西田宗千佳[ニシダムネチカ]
1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など“電気かデータが流れるもの全般”。主に、取材記事と個人向け解説記事を担当。新聞・雑誌・ウェブメディアなどに寄稿する他、テレビ番組・雑誌などの監修も手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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QUiChe
9
SAP(Seed Acceleration Program)というソニーの社内ベンチャー創出の仕組みの舞台裏を描いた一冊。今はSSAP(Sony Startup Acceleration Program)となり、社外向けのスタートアップ支援へと変化している。さすがソニーと思えるような熱意ある社員が多く存在し、事業化への舵取りもサポート力も申し分ない。クラウドファンディングでの資金調達は驚いた。お祭り騒ぎにして盛り上げるのも上手い。真似しても上手くは行かない内容だが、自発性を重んじる点は、参考にしたい。2023/09/14
m1104m
4
SAP違いで読み始めたが、企業内起業、小さなベンチャーについての話だった。2017/01/04
みぎつた
2
これだけ大きい会社もイノベーション(というより大企業病?)に陥るんだなという感想と、新規事業を市場に出せるところまで持っていくにはトップのコミットと組織体制がキモだとわかる。SONY社員の知見をフル活用できるなんでつよい。2020/03/12
andaseizouki
2
SONYのSAPが出来るまで、そしてそれがいかにすごいことか、これ一冊を読めば少し理解できた。これをモデルケースにして、他社でもどんどん展開していくべきだと感じる。何より、サポート体制はしっかりしているが、やはりやりたい人に任せる形というのが、しっかり成立しており、成功事例も出つつある要因なのだろう。2016/08/27
YI CH
0
新製品を生み出すためのスキームづくり。枠組みづくりについて考えていたときに読んだので、タイムリーに参考になった。2017/07/15