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出版社内容情報
溶けちゃう彼女と付き合う方法、教えます。ちょっと変わった学園ラブコメ!溶ける彼女と付き合う方法、教えます。
キュートで奇抜な学園ラブコメ!
すぐにカッとなり、正体をなくしてしまう。
端的に説明するならば、重栖かなたはそんな女の子だ。それだけ聞くと、彼女がとても怒りっぽく、我慢できずに周囲に当たり散らすような性格だと思うかもしれない。だけど実際には……まあ実際に、そんな性格をしている(汗)。
そして、すぐにカッとなり、正体をなくしてしまうというのは。
比喩でもあり。
物理的に、文字通りの意味でもあった――。
丸山 英人[マルヤマ ヒデト]
第15回電撃小説大賞〈電撃文庫MAGAZINE賞〉を受賞し、受賞作「隙間女(幅広)」(電撃文庫)にてデビュー。他の著作に「七人ミサキも恋をする」「ニートの恩返し」(共に電撃文庫)などがある。
REI[レイ]
内容説明
すぐにカッとなり、正体をなくしてしまう。端的に説明するならば、重栖かなたはそんな女の子だ。それだけ聞くと、彼女がとても怒りっぽく、我慢できずに周囲に当たり散らすような性格だと思うかもしれない。だけど実際には…まあ実際に、そんな性格をしている(汗)。そして、すぐにカッとなり、正体をなくしてしまうというのは、比喩でもあり、物理的に文字通りの意味でもあった―。これは、存在感が薄くてクラスに友達のいない僕が、クラス一美人だと注目されている彼女の秘密を知ってしまったことから始まる、ちょっと変わった物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まりも
34
自分の親からも忘れられてしまうくらい影が薄い少年と、融点が低いせいで文字通りに溶けてしまう少女の恋愛模様を描いたラブコメ物語。主人公がやたらと卑屈な性格なのは気になったけど、そこを除けば結構面白かったです。コミュ力に難ありな二人がぎこちないながらも交流を深めていき、少しずつ距離が縮まっていく姿は、とても微笑ましく何だかほっこりとしちゃいました。こういうすれ違いがあってこそ、王道の恋愛物語は面白くなるんですよね。結局体質は治らず仕舞いだけど、二人ならきっと大丈夫でしょう。次回作も期待しています。2016/06/12
中性色
25
とくに作者買いするほどかというとそうでもないんだけど、なんかあらすじなどを見てなんとなく読対心を刺激されるようなそんな感じなのでつい買ってるという。メリハリをつけた昨今のと比べると少ないキャラ数でうまくまわしている、いい意味で普通のラブコメというか、以前使ったことのある感想でいえば胃にやさしい感じ。ただ、主人公ともヒロインともちゃんとしたネタ明かしがなかったのはマイナスかなと。しかし、最後の溶けかかってる挿絵がなんだかじわじわ来る。ただ、キャラ的にはどっちかというと文が好み。2016/06/21
ツバサ
19
読んでて頬が溶けそうだった。良い作品だった。だけど、これで終わるのは寂しい。ヒロインが徐々に主人公に気を許していく過程が良かっただけに。あと1.2冊は出してほしいなぁ。2016/06/15
しぇん
16
まったりしたラブコメ。体温が上がると溶けてしまうヒロインと存在感無さすぎる主人公の組合せ。昨今の派手な物語と違うのは良いのですが、少し大人しすぎる気も。2016/06/20
サキイカスルメ
16
溶けるのも凄いけれど、存在感無さすぎるのも凄いよね。親からもうっかり忘れられる程に存在感の無い深弥が、クラスの美少女かなたの秘密を知ってしまって始まる不思議ラブコメ。楽しかったです!沖島さん以外に初めて出来た友達に嬉しそうなかなたが可愛かった。体質のせいでツンツンしていただけで心優しく臆病なかなたと、人に気付いてもらえるだけで好感度急上昇(笑)な久弥が仲良くなったりすれ違ったりなほのぼの系ですね。初々しい2人に癒されました。2016/06/18