内容説明
「聞いたことがあるか―告死鳥の啼く声を」戦場に響き渡る、甲高い声。それを耳にした者が帰還することはなく、必ず息絶える―そんな伝説を持つ四人の死者。FDXチームは、とある兵器メーカーの資本を背景に、記録上は戦死扱いされた兵士たちが集められた実験部隊だ。彼らは、いつか再び“生者”としての生活を取り戻すため、生還困難な戦場で、いつ終わるともしれない戦いを続けていく。L5戦役後を舞台に、オフィシャルスタッフが手掛ける『スーパーロボット大戦OG』初の公式スピンオフ小説。
著者等紹介
竹田裕一郎[タケダユウイチロウ]
1968年5月6日生まれ、東京都出身。「装甲騎兵ボトムズ赫奕たる異端」の文芸を経て、脚本家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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真白優樹
3
ハガネやヒリュウ改が駆け抜けた戦乱の裏、死んだはずの兵士達が生き残る為、死線を駆け抜ける物語。―――棺桶の蓋が開く時、眠る死者達が目を覚ます。死んだ筈、なのに生きている。世界から認識されない者達が試作兵器を駆り戦うこの物語は、ノイエDCが隆盛し、異星人や平行世界の軍勢が群雄割拠していた世界を舞台に、死者達が戦いを繰り広げる、血と硝煙に満ちた、熱さと独特の格好良さに満ちた物語である。ハガネ達のような華はないかもしれない、でも確かに戦っていた彼等は、仲間の死を越えどこへ進むのか。 次巻も楽しみである。2017/08/17
ダイナリ
2
買ってから積んでたけど、この週末に一気読みしました。時系列はL5戦役~インスペクター事件の話。2014/06/22
滝壺
2
ホビージャパンに連載中なOG外伝です。ゲシュテルペンのコンセプトが割と好み。 きっと強化パーツスロットが“8”とかWゲージが“400”とかあるに違いない・・・素敵。 しかし、わかってはいてもつい忘れがちになる、カチーナ&ラッセルの強さですが、割と規格外な方々なんだなぁ・・・とチョイ役で思い知らされます。 量産ゲシュMk-2でジュデッカに挑んで死なないとか・・・2013/07/26
へ~ジック
1
スーパーロボットOGの外伝。本編主人公達の裏でひそやかに活躍する「FDXチーム」の物語。大きな状況は本編を知らないと流石に判らない物の、「彼ら」の物語としてみると中々に熱い。日の当たる場所に出られない者としてどこか諦めていた彼らが、名も無き人なりに満たされていく。こういうのがやはり好きだ。2016/11/27
フナ
1
読んでるとゲームがしたくなります。P171でウタパルの名前が『ウタパリ』になっていた。2015/12/05