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内容説明
妖怪に関する膨大な資料を蒐集する、長身色白、端正な顔立ちだがやせぎすの青年、絶対城阿頼耶。黒の羽織をマントのように被る彼の元には、怪奇現象に悩む人々からの相談が後を絶たない。季節は春。絶対城が根城にする東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室を訪れる新入生の姿があった。彼女の名前は湯ノ山礼音。原因不明の怪奇現象に悩まされており、資料室の扉を叩いたのだ―。四十四番資料室の怪人が紐解く伝奇ミステリ。
著者等紹介
峰守ひろかず[ミネモリヒロカズ]
第十四回電撃小説大賞“大賞”を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
雅
75
不思議な現象を金儲けに利用するパターンは初めてかも。妖怪学はなかなか面白かった2020/05/19
ひめありす@灯れ松明の火
65
大学の部室を占拠する不思議男子と健康的純粋美少女コンビが『心霊探偵八雲』妖怪バージョンで、膨大な蘊蓄で煙に巻いてくるあたりが『QED』学生バージョンで、妖怪払いがややミステリタッチな所が『京極堂』見習いバージョンという所でしょうか。パーティ感はあと人口憑依蠱猫も!序盤は根拠があればそれっぽく人は納得する、というペテンがかったお話でしたが、後半は学問する部分も多々登場し、まさしく妖怪学講座でした。ちらほら知っている人の名前も出てきました。表紙の図説にわざわざ注釈を付けている所に、作者の学者っぽさを感じます。2013/11/21
あっちゃん
61
妖怪学(笑)うちの旦那も相当妖怪好きだけど、そこまで掘り下げない!まぁ、今回は1巻という事で私でも聞いたことある程度の妖怪がほとんどだったけど果たして、このシリーズの進む先は?( ̄ー ̄)2023/10/09
つばめ
58
妖怪話とか好きなのでめちゃくちゃ面白かった!単刊かと思ったらシリーズらしいので、早く手に入れたい!妖怪等に関しては、色々な資料をもとに作者さんの解釈が入れ込まれていて、そういう見方もあるんだと新たな発見!本物の妖怪は出てこない感じかと思いきや!最後の最後でまさかの登場!?まだまだ先輩の過去話とか、先生のは結局どうなったのかとか、次巻でも明かされるのかな?すごく楽しみ!2021/03/02
坂城 弥生
57
土着信仰や人の心を絡めた妖怪の話。でもシンプルでわかりやすかったし面白かった。メインの登場人物は好感が持てるしシリーズで繋がっているみたいたので、続きも読みたい。2020/12/23