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内容説明
『善悪戦争』により、正義が悪を葬りさった現代。そんなスケールのある世界観とは裏腹に、マンションの一室にこっそりと棲息する秘密結社があった。ゼロウ・ファミリー―総帥一名、怪人一名、つまり弱小である。かわいらしい少女でありながら総帥を務める凛奈。炊事、洗濯が目下の任務となっている怪人、橙也。そんなささやかなファミリーが今日解体する。その後、学校に通うことになるらしい…正義の味方養成機関、白陽花学園に。なぜに、正義の味方の学校に!?ぼやく橙也であった。こうして、正義の味方を目指す(?)総帥と怪人というおかしなスクールライフが始まるのだが。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュエパイ
14
『何うちの子を泣かせてんだっ』って台詞に、全ての関係性やら方向性やらが現れているような(笑)善悪戦争で殆ど滅ぼされつくした旧時代の怪人と、何にもできない総統(うちの子)のお話でした。一番ヒロインっぽいのって、学園長(80代)だった気がするのはどうしたらよいのか(苦笑)これはきっと続きそうな予感、次の話を楽しみに待っているのです。2013/01/14
彩雲
12
PNを変えなかった勇気に敬意を。前作同様十分に楽しめました。ただ、出来の甘さも前作同様。世界観の説明全くなし。怪人とは何か、ヒーローとは何かも不明。正義と悪の捻り方は普通。一方「味方の味方」だとか、「◎いままでいる」といった考え方は奇を衒っていながら掘り下げが足りないため共感し難い。また、主人公の周りに迷惑な善人ばかり配置して主人公を意味もなく可愛そうな目に遭わせるのは趣味じゃない。とはいえ、大戦の英雄と呼ばれる理事長から一目おかれる主人公がかつてどんな存在だったかは気になるところ。出し惜しみすな。(w2013/01/17
524
12
☆6 【悪に味方する正義と正義に味方する悪】壊滅した悪の組織のメンバーが正義の味方養成機関に入学するファンタジー系コメディ。魔法関連の説明が若干不足気味でバトルシーンが微妙だが、コメディパートの掛け合いは面白く読めた。正義と悪の構造もよく描けていたと思う。イラストは「上手い」タイプではないが可愛いのでOK。問題の前作は読んでないのでああだこうだ言えないが、地力はありそうな気配は感じた。【お気に入りキャラ:冬咲姫紗希】2013/01/13
1_k
11
まさかの筆名据え置きの復活! それはさておき、本作、同時発売のVSと比べると見劣りがしてしまう。正義と悪がテーマなのに、世界観が不明瞭。VSではあくまでスフィアの使い方が対立点で正義と悪にわかれているので、局所的に見れば仲間を守るためとか善悪を超えた共通の価値観も見えてくる。本作では、正義の味方だから正義、悪の結社だから悪、というトートロジーになっており、この世界やそれぞれの立場の人物は何を正しいとしているのかさっぱりわからん。文章や掛け合い、展開は上手だと思う。2013/01/14
ミモザ
9
★★★★☆ 橙也が悪の組織の怪物のくせにオレ様オレ様って感じじゃなくて、思いやりのあるいい子だった。でもそのせいか、ここぞって時に決まらない。それがこのキャラの良さでもあるんだろうけど…。まぁ、夢の中で過去の自分に罵倒されてるとことかは、純粋に笑えたからいいか。面白かったから満足!あと、凛奈の可愛くてたまらない!!読み進めて、イイ話からのラストの挿絵。いやー、やられたわ(笑)ホント、可愛いは正義!次回も凛奈に期待。それと、P14の凛奈の挿絵が一瞬、裸にマント、に見えてしまったのは恥ずかしくて言えない(笑)2013/05/12
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