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内容説明
完璧な降霊術で人を集める『彼岸の会』。天性の法力を持つユウキは直感し、降霊術がまやかしだと糾弾する。だが、主催者の士道骸に手玉に取られてしまうのだった。この男、総本山から野に下った切れ者で、まったく隙がない。かくして、業界ではいかさま師と揶揄される湊の出番である。0能者対詐欺師の稀に見る攻防は、騙し合いの熾烈な駆け引きへと発展していく。霊を降ろしている様子はないのに、霊と完璧に対話してみせる。その矛盾を湊はどう解体してみせるのか。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
た〜
63
短編二本。1本目は珍しく湊に頼ること無く子どもたちだけで怪異退治それはそれで面白いけど、やっぱり湊に振り回されるという要素がないと物足りない。もう一本も珍しく退治されない怪異。新レギュラー登場、かな?2013/03/31
ううち
59
沙耶ちゃんとユウキくんのバトルシーンはかっこよかったです。成長していますね。沙耶ちゃんはニブすぎてもどかしい。湊のサトリの倒し方がすごい。相手の性質を利用してしまう湊はさすがです。読みやすくて続きが気になるシリーズ。2014/11/20
AYA
58
今回は『石』と『詐』の2話。『石』では九尾の狐が登場。日本妖怪の代表格だけど、以外と知らなかった九尾の狐の最後。あんな倒され方したんだ…。沙弥とユウキは今回ホント頑張ったと思う。ユウキの淡~い恋心はニブチンの沙弥には伝わらないだろうな~(汗) 『詐』でも日本妖怪の代表格サトリ登場。へぇ~、サトリって人間の女に子供産ませるんだ~。倫寧はこれからイタコの婆さんの所で可愛がってもらえると良いね。人間の思考を先回りして読むサトリ…それでも湊には敵わなかった~。さすが湊。よっ!!詐欺師の中の詐欺師♪2014/11/13
秋製
30
今回の話は、見極めの間違いというか、勘違いから沙耶とユウキがピンチを迎えてしまった話。「怪異」の能力を悪用していた教団の話とその後の話の3編でした。終わり方が次の話を匂わせた感じで、どんな話になるのかとても気になってしまいました。2013/06/27
はなん
30
あー面白かったっ。と思って本を閉じられるのは幸せなことです。2作品どちらも私は好きだったな。子どもたちの頑張りも湊のサトリ攻略も。といいつつ、やっぱり大人組の頑張りを読みたいので次巻はぜひ3人の活躍でお願いしたいな~。2013/01/11