- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 日本文学
- > メディアワークス文庫
内容説明
復活の天然空手少女・雅野京歌と共に、ついに始動した花空木高校女子空手部。練習場所がない彼女たちに助け船を出したのは、やる気ゼロのお笑い卓球部だった。だがそこには、空手部陥落のための恐るべき(?)陰謀が…!?一方、部内も問題が山積み。昇段試験を控え、名参謀かつ虚弱少女な鶴来咲来の練習をめぐり喧々諤々。昔の仲間による咲来の引き抜き工作まで始まり―どうなる空手部!?「―私は、一緒に頑張りたいと思うよ。咲来。私は、咲来の信頼に足り得るかな?」。
著者等紹介
十階堂一系[ジュッカイドウイッケイ]
ライトノベル作家。群馬生まれ、札幌在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Yobata
18
市内大会で京歌が優勝したことにより軌道に乗った美空木空手部。その新設空手部の躍進によってほぼ活動していない卓球部が部室を取られてしまうという危機感を抱き、空手部へ攻撃を仕掛ける。そんな中咲来は自分の必要性について模索していた…。部活動に対する目的の問題か…皆で仲良く楽しく活動するか、より上を目指すために本格的な鍛錬を積むか。体質で激しい運動が出来ない咲来は中学時代、自分の夢を託し,自分が必要とされる場所を野球部のマネージャーと見定めて見事万年一回戦敗退チームを県大会レベルにまで押し上げたものの結局自分は→2014/08/08
さばかん
12
「お前がそう思うんならそうなんだろう、お前ん中ではな」、を体現している雅野京歌さんですが、自己矛盾の塊が、本領を発揮しています。 今回の主役は天然虚弱体質で頭脳派の鶴来咲来さんです。 本人が空手をやりたいと言っているのに、他人がどうして止めることができようか。もちろん無理は禁物だ。でも我慢はもっと禁物なのだ。 てか、春坂さんはお咎め無しなんですかね……。梢も……多分彼女がメインの話だと、そこら辺が問題になりそうだけど。 森さんと秋保と梢、彼女たちのお話も楽しみです。(続きが出るかどうかは不確定ですが……)2012/11/26
アウル
8
今回は読みやすくなっていたな。相変わらず空手部の面々はいいキャラしているな、かわりに卓球部はいまいちと言うよりかなりイラっとくるキャラだったな。いろいろ葛藤したりして青春しているなと思った。2013/07/02
ごぅ。
5
中盤から徐々にきました……序盤がなんでか頭になかなか入らなくてあれ?となってましたが、物語は面白かったです。鶴来咲来とその周辺の関わりが変容し、1つの結論へと辿る。良い。
Mu@仔羊堂
5
いやあ、面白かった。相変わらず京歌のアホの子加減がステキ(笑)新たに登場した卓球部の面々やコズミックの悪戯の暗黒さがなんとも愉しかった!一応主人公は京歌だけど今巻は虚弱な頭脳派咲来に焦点が当てられていた。誰かに必要とされることよりも誰かの足手まといになりたくない気持ちの方がずっと強くて他人を頼ることを良しとしない咲来に京歌が言う。頼ってもいいんだと。誰を頼りたい?誰なら信じられる?わたしは咲来の信頼にたり得るかな?その言葉に咲来が頷く場面が本巻のハイライト。あとなんだかんだで檜尾さんが不憫でならない(笑)2015/05/19