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内容説明
ある晩、仕事を終えて帰ってきた僕を待っていたのは、見ず知らずの女の子。中高校生と思われる彼女が言う。「あの、私…も、すみません、上野蔦夫、さんの、子供、なんです…けど」。夢にも思わなかった異母妹の発覚。平凡な僕の日常に、さざ波が立ちはじめた…。唯一の身内である叔母が突然海外留学へ。「実は、父親が生きているからそこでしばらく世話になれ」と言われ、訪ねた先で出会ったのは、腹ちがいのお兄さん。でも彼は、私のことを何も聞いておらず…。
著者等紹介
柴村仁[シバムラジン]
第10回電撃小説大賞“金賞”を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Shinji
76
久しぶりの柴村さん。内容的にはヘビーなはず・・・ なのに読後感はふんわりと暖かくてスッキリでした。シュチュエーションとしてはありがちな転がり込みモノ みたいですが、鷲介と鴇子の視点交換が見事に嵌っていて話の先が気になり読む手が止まりませんでした。鷲介のダメダメ感と鴇子の敬語&脳内ポイズンベリーが程よくマッチしてとても面白かったです! 鳴海の行動はともかく蔦夫の覚悟は気持ちのいい感じで、ラストの鷲介のシスコンぶりに続編を期待したくなりました♪ やはり柴村さんの書かれる文体が大好きです!2016/05/28
まりも
47
かなりふわふわしたミステリー風味の日常小説。隠し子の認知という題材は割とヘビーだけど展開が速いので一気に読めますね。登場人物も温かい人が多く重たいシーンも少な目なので読みやすい。ただ鷲助と鴇子の二人一緒に過ごす場面が少なく物語も中途半端な終わり方だったのは残念。二人が交流して家族の絆を深めるみたいなシーン欲しかったですね。2014/08/27
散桜
39
今まで読んだ柴村さんとは、また違った雰囲気でした。私は他の作品の方が好きかな…wwなんて。思ってしまいました。サクッと読める読みやすい本でした。でも、テーマが重いのに、主人公たちのおかげか、楽しく読めました!その後が気になります!柴村さん、どんどん読みたいです!2014/01/23
きっしぃ
35
一時間くらいでさくっと読了。鷲介の前に突然現れた女の子、鴇子は異母兄妹!?なんだか、噛み合わない会話と、母親のキャラクターにもやもや。お友達のエピソードもコレいる?最初から最後まで、しっくり来ないまま終わってしまった。メディアワークスってラノベだっけ?と思い調べたら、ラノベと一般文芸の間に位置するらしい。うーん、わたしには軽すぎたかな。2019/08/24
さばかん
33
こういう話って良いよね。好き。良い話だった。微笑ましい話だった。可愛らしい話だった。面白かった。全てが分かったときの優しさや温かさが良かった。2012/08/31