ちくま新書<br> 貧困とは何か―「健康で文化的な最低限度の生活」という難問

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ちくま新書
貧困とは何か―「健康で文化的な最低限度の生活」という難問

  • 志賀 信夫【著】
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  • サイズ 新書判/ページ数 224p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480076694
  • NDC分類 368.2
  • Cコード C0236

出版社内容情報

生きてさえいければ貧困ではないのか? 気鋭の貧困理論研究者が、時代ごとに変わる「貧困」という概念をめぐる問題点を整理し、かみ合わない議論に一石を投じる

内容説明

貧困とは「お金がないこと」だと思っている人は多い。では生きていくための最低限のお金さえあれば貧困ではないのか?貧困の定義は実は時代ごとに課題にぶつかり、形を変えてきた。貧困層を劣った人間と見なす優生思想、男女差別を前提とした家族主義、子どもを救うに値する/しないに選別する投資の論理、貧困を努力の問題に還元する自己責任論…。気鋭の研究者が、「貧困」概念をめぐる議論と問題点を整理し、「貧困」が今もなくならないのはなぜかという根本的な問いに対峙する。

目次

序章 貧困とは何か?
第1章 生きていければ「貧困」じゃない?―絶対的貧困理論
第2章 家族主義を乗り越えるために―相対的貧困理論
第3章 ベーシック・サービス、コモン、社会的共通資本―社会的排除理論
第4章 「子どもの貧困」に潜む罠―「投資」と「選別」を批判する
第5章 「貧困」は自分のせいなのか?―「階級」から問い直す
終章 貧困のない社会はあり得るか?

著者等紹介

志賀信夫[シガノブオ]
宮崎県日向市出身。大分大学福祉健康科学部准教授。一橋大学大学院社会学研究科博士後期課程修了、博士(社会学)。NPO法人「結い」理事。専門は、貧困理論、社会政策。「貧困とは何か」について研究し、「いのちのとりで裁判」において意見書を執筆、大阪地裁、岡山地裁に有識者証人として出廷(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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けんとまん1007

50
言葉の意味をどう捉えるかは、かなり幅がある。その中で「貧困」という言葉もそうだ。そこからイメージするものは、かなり幅があるし、時間の流れと共に変わりうる。そのあたりを、歴史的な変遷も含め、整理されていて思考が落ち着く。「貧困」と「貧乏」の対比も興味深い。「健康で文化的な最低限度の生活」を考える時、ヒトは社会的な動物であるということを忘れてはいけない。ちょうど、地域の社会福祉に関わり始めていて、よいタイミングで出会えた1冊。ヒトの関係は双方向だと思っているし、何がしかの役割を持てることの大切さを考える。2025/05/02

よっち

23
貧困の定義は実は時代ごとに課題にぶつかり形を変えてきた。貧困をめぐる議論と問題点を整理し、今もなくならない理由に対峙する1冊。健康で文化的な最低限度の生活から考え始める貧困とは何か。絶対的貧困理論貧困理論が生まれた資本家と労働運動の社会的背景から、相対的貧困理論が生まれるまで、ベーシック・サービスやコモン、社会的共通資本といった概念から、子どもの貧困に潜む罠、貧困の自己責任論から社会的排除まで、貧困の歴史を丁寧に解説していて、やや文章が硬い感はありましたが、貧困の現状や政策を知る上で参考になる1冊でした。2025/03/06

sayan

22
本書は貧困と貧乏の混乱をまず整理する。そして貧困を語る力と選択肢を奪われた状態と定義。就職氷河期世代は非正規・低賃金のまま中年期を迎え再起の物語はない。著者の批判は役割遂行型支援に。決められた姿に従う者だけ支援する構造は藤田省三の皆苦しいから従え=一君万民的規範を想起。連帯は理念として魅力的な解決案。だが氷河期世代には他世代への複雑な感情、選択肢・自由・気力の不在。制度的再構築=連帯は必要も短期的な生活支援との両輪が無視できない。ふと、個別性と相互依存を前提とするワーカーズコレクティブ的実践が思い浮かぶ。2025/03/23

kayak-gohan

18
生活困窮者支援の仕事をしていると正面から向き合わなくてはいけないのが貧困の問題。でありながら、そもそも貧困とは何かを自分できちんと説明できていなかったのが本書を読んだきっかけ。本書では「貧困の基準=あってはならない生活水準」という考え方を提示し、貧困の捉え方が時代や環境によって相対的に変化するものであることを指摘している。それを出発点として、貧困概念が絶対的貧困→相対的貧困→社会的排除に進化していく過程を紹介していく。2025/07/03

二人娘の父

15
かなりガッチリとマルクスの理論に依拠した貧困論で、とても読み応えがあった。ここで持ち出すのもどうかと思うが、日本社会がマルクス理論を「過去のもの」として軽く扱いすぎているのは、たいへん残念である。実態から帰納的に理論構築をする、という点では貧困こそ、その対象に相応しいと思う(例えば日本では小学生の7人に1人が相対的貧困に該当する)。著者は「なぜ基地と貧困は沖縄に集中するのか?」で初めて知ったが、あらためて読み直そうと思った。2025/04/03

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