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内容説明
出来る女として後輩から憧れられるけど、仕事ばかりで恋がお留守な編集者・遙希。恋愛に絶対的な自信があるけど、最近気になる人には冷たくされている腰掛けOL舞衣。プロ演奏家という夢が諦めきれないけど、自分を卑下してばかりのフリーター佳奈子。東京の片隅、一軒のBar“シュガー&ソルト”で、タイプの違う3人の女の子達が出会う。それぞれ悩みを抱える彼女達の間に芽生えるのは、友情なのか、それとも―?頑張る女の子必読。東京で暮らす女の子達の等身大物語。
著者等紹介
菱田愛日[ヒシダマナビ]
1985年生まれ。『空の彼方』で第16回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”を受賞し、作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十叶
18
自分は『女の子』の欠陥品。皆が想う“私”のイメージって一体何??――仕事ばかりに情熱を燃やす遙希の言い草に、深く共感してしまいました。でも一方で舞衣のような打算的な女の子も決して侮れません。強い情報網を駆使し、状況を瞬時に判断して行動に移すその姿。脱帽です。一番ピュアな佳奈子ですら、サックス奏者という夢だった仕事をクビになり、『シュガー&ソルト』で生活を繋いでいる訳です。 そんな、菱田さんが描く等身大の女性達に、恋心をくすぐるスパイスを配合したお話。 仕事終わりのビールの味、私にも分かる時が来るかなぁ?2012/12/31
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16
作者買いです。空の彼方の文章が大好きで、一気にハマってしまった作家さんです。今回の作品は遥希、舞衣、佳奈子の3人の視点から描かれていてあきらかに女性向けの作品でしたが、菱田さんの文章力は健在でした。流石女性作家なだけあってリアリティがとてもあってよかったと思います。次作は是非またファンタジーを書いてほしいです。【お気に入り度】◎【読みやすさ】◎【おススメ度】◎2012/07/28
仔羊
15
出版社ワーホリの遥希が行き付けのバーで可愛い顔の舞衣と中学時代の後輩の佳奈子と一緒に愚痴などで盛り上がる物語。菱田先生の過去の作品を読んだ自分にとっては喋っていたらいつの間にか終わっていた感じで物足りなく、いくつかストーリーとしてあったが起伏が乏しく少しつまらなかったです。女性から見る恋愛観や愚痴は興味をそそると言ったところでした。女性のドロドロした観念は男性からしても好きじゃないよ(爆)。副題の意味はまさに分かりきった直球でしたね(笑)。2014/02/28
さばかん
13
BAD END直行ルートを走っててどうなることかとハラハラしたけど、なんとか回避できて良かった良かった。 そして彼女たちの戦いはまだまだ続くENDということで。 働く女性の主に色恋沙汰に関する等身大の物語らしいです。 等身大ということはよりリアリティを追求しているということで、やっぱりこれが現実なのかなぁとしんみり思ってしまうわけです。 人間ってそんなに強くないよねって。 強くありたい。 強くなりたいではない。 強くありたい。 そう思うのです。2012/11/15
Mono
13
遥希、舞衣、佳奈子のやりとりは、仲の良い三姉妹を見てるかのようで楽しかった。3人それぞれの視点で描かれていきますが、中でも自分の思っているイメージと周囲のイメージとの乖離に悩む遥希にはとても共感できた。 恋がしたくないわけじゃない、でも恋に焦ってもないという彼女の心理も、ここ数年の自分にそっくりでリアルに感じました。関係が壊れそうになって初めてその大切さに気づく舞衣。大事なものは失ってから気づくとはいいますけど、完全に失う前に取り戻せて良かったです。より強固になった友情で、遥希を救った舞衣はカッコ良かった2012/07/28
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