出版社内容情報
内外ピアノ界の最新情報を盛り込み、ピアニスト&ピアノの「最新カタログ」に「読み物」を加えた、ピアノ音楽愛好者必携の一冊。
「ピアノ&ピアニスト2008」の刊行から5年。その間、ショパン・コンクール、チャイコフスキー・コンクールなどが開催され、多くの新しい若い才能も現れた。またその間他界したピアニストたちも多数いて、内外の「ピアノ地図」は大きく書き変えられている。本MOOKでは、内外の現役・物故したピアニストたちを改めてチェック、再選考し、各ピアニストのデータを再編集。ピアノ界の最新情報を盛り込みながら、ピアニスト&ピアノの「最新カタログ」に「読み物」を付加した。
[巻頭コラム]
1、ピアニズムの進化と変遷
「20世紀」=「ピアノの世紀」に花開いた、さまざまな個性を持つピアニストたちの芸風、ピアニズムを俯瞰し、20世紀はピアノとピアニストにとってどのような時代だったのか、改めて考える。
2、「○○弾き」の系譜~J.S.バッハ・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルト・ショパン
内外の他界した巨匠ピアニストから現代のトップ・ピアニストの中から、「モーツァルト弾き」「ベートーヴェン弾き」「ショパン弾き」など、「○○弾き」と呼ばれるような『その道のスペシャリストたち』の系譜をたどる。
3、新・ピアノ進化論
クリストフォリがピアノを発明してから、現代に至るまでのピアノという楽器の進化の道筋を、最新の研究成果を踏まえ、改めて明らかにする。併せて、それに伴って発達していったピアノ音楽の歴史も再考する。
4、日本のピアノ界の黎明期を築いたピアニストたち
山田耕筰以降、日本洋楽史の礎を築いた主に明治期の日本人ピアニストたちを詳解。当時どのようなピアニストたちが、どのような活躍をしていたのか、その動きとピアニズムを追う。
第1部 ピアニスト名鑑
1)現役ピアニスト 2)物故者ピアニスト
世界のピアニストたちカタログ。プロフィールと経歴、代表ディスク紹介で構成。
第2部 ピアノとピアノ名曲
1、世界の名器ピアノ・ブランド
現在のピアノ・メーカーの縮図。スタインウェイ、ヤマハ、ベーゼンドルファー、カワイ…、世界のピアノ・ブランドの現役モデルを紹介、現役モデルの一覧表付き。
2、ピアノ名曲166
ピアノを含む古今東西の協奏曲、室内楽曲、独奏曲のなかから「名曲中の名曲」を厳選、作品を解説する。
第3部 国内外のコンクール優勝者たち
1、最新・コンクール優勝者インタヴュー
1)ユリアンナ・アヴデーエワ(ショパン・コンクール)
2)ダニール・トリフォノフ(チャイコフスキー・コンクール)
3)萩原麻未(ジュネーヴ・コンクール)
4)辻井伸行(ヴァン・クライバーン・コンクール)
5)チャン・ハオチェン(ヴァン・クライバーン・コンクール)
2、国内外の主なピアノ・コンクール 1)国際コンクール 2)国内コンクール
世界の国際コンクール、全国で開催されているコンクールの入賞者を一覧にして紹介する。(チャイコフスキー国際音楽コンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクール、ショパン国際ピアノ・コンクール、日本音楽コンクール、ピティナ・ピアノコンペティション、他)
第4部 日本の名ピアニストたち
1)現役ピアニスト 2)物故者ピアニスト
日本のピアニストたちカタログ。プロフィールと経歴、代表ディスク紹介で構成。
巻末
索引・凡例、他