出版社内容情報
ユビキタスで世界を変えた科学者による、世界の食紀行エッセイ!
世界的な科学者として各国の学会や講演会の地を訪れた著者が、各地で経験した食体験を通して見出した「動きつつある世界の今」を、骨太な論理構成と貪欲な好奇心で活写する。食を通じて綴る第一級の文明論。
内容説明
台湾の薬膳スープにブッ跳び、タイのワインを堪能し、フィンランドのレストランでは仲間達とキッチンに立つ…。“健舌家”の著者が行き着いたコミュニケーションの極意とは?食卓を通して世界が見えてくる。
目次
毛沢東の赤ワイン
水の味
感性のグローバルスタンダード
キムチの不在
釜山のワインリスト
三原色の料理
機内食のナイフ
男たちのキッチン接待
スペインのヤキソバ
ロンドンの枝豆
赤のスパークリング
インドのビーフステーキ
皿の上の美
職人と粋人の国
著者等紹介
坂村健[サカムラケン]
電脳建築家(コンピュータ・アーキテクト)、研究者、SF評論家、コラムニスト、シュヴァリエ・ド・シャンパーニュ…。コンピュータの設計だけでなく、家具、住宅、ビル、ミュージアムなどのデザインも手掛けている。本職は東京大学教授。日本学術会議会員、2003年紫綬褒章受章、2006年日本学士院賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
月世界旅行したい
14
コンピュータ関係で有名な坂村健さんのエッセイ。内容もすごく面白い。2015/01/14
紫羊
13
書店で見つけ、著者のことは全く知らなかったが、ちょっと中身を読んで期待できそうだったので購入した。期待通りの面白さだった。よくあるグルメガイドとは一味違うユニークな本だった。全編、著者の教養の深さやセンスの良さが煌めいているが、殊更ひけらかした感じが全くないのも読んでいて気持ちが良い。写真も多数。読み物として秀逸な一冊だと思う。2013/09/08
ででちゃん
7
楽しく読めました。 ワインに関連して料理やパンのみならず、諸々の文化的 側面からのお国事情も興味深く読めました。 著者の自己表出が控えめで 好印象。2013/10/06
くさてる
7
世界で活躍する著者(電脳建築家というお仕事らしい)が、それぞれの国で味わってきた食べ物と酒について語る内容。グルメぶらずに率直に、けれど味にこだわりをもつひとらしく、美味しさを追求しながら各国の食べ物を吟味していく姿勢が面白かった。最後に「職人と粋人の国」と題して、日本の外食文化を称賛し、未来を夢見る結びの文章がとても良かったです。2012/12/03
よし
3
その国の文化や背景が見えてきそうなグルメ本。中国の仏跳墙、個人的には上品すぎて好きじゃなかったけど、きれいに撮ってある写真と文章で美味しそうに見えるから不思議。2013/12/11