金メダル遺伝子を探せ!

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048850780
  • NDC分類 780.18
  • Cコード C0095

内容説明

北京オリンピック・男子一〇〇メートル決勝。ジャマイカのウサイン・ボルト選手が九秒六九という驚くべき記録を打ち立てた時、誰もがこう思ったに違いない。「なぜ、あれほど速く走れるのか?」トレーニング法?走法?それとも食事?しかし、本当にそれだけなのだろうか?今、科学がその謎に迫ろうとしている。遺伝子研究のもたらす可能性とその問題をあぶりだす、エキサイティングなスポーツ科学ノンフィクション。

目次

第1章 驚異の運動能力を決める遺伝子とは!?(目に見えない秘密を探して;“DNAハンター”と呼ばれる男 ほか)
第2章 世界で過熱する研究合戦(北京五輪銅メダリスト・朝原宣治氏の遺伝子を解析;三六歳で筋力が衰えなかった秘密 ほか)
第3章 遺伝子情報利用の光と影(遺伝子検査ビジネスが始まった;“あなたの運動能力調べます” ほか)
第4章 遺伝子情報とどうつきあうのか?(陸上の名門大学の試み;鍵を握る“二つの遺伝子” ほか)

著者等紹介

善家賢[ゼンケマサル]
1972年生まれ、埼玉県出身。95年、慶應義塾大学法学部政治学科を卒業後、NHKにディレクターとして入局。金沢放送局を経て、99年に報道局に配属。社会番組部、政治番組部、スポーツ番組部などを経て、2009年から、大阪放送局報道番組部に所属。主な担当番組は、「娘のことを知りたい~新宿ビル火災 母たちの2年~」「勝負強さは“脳”が決め手」(以上「クローズアップ現代」)、「一兵卒の戦争」「インドの衝撃“貧困層”を狙え」(以上「NHKスペシャル」)、「命を救え!スーパードッグ~災害救助犬世界大会~」など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

シュラフ

6
個々の運動能力は遺伝子に左右される部分が大なのではないか、という仮説を追ったNHK特集を書籍化したもの。各アスリートからDNAを採取しての研究がすすめられている。ジャマイカのスプリンターが優秀なのは、アフリカ大陸からの奴隷船で生き残った強い遺伝子をもつ黒人の子孫であるという結果。また、過酷なトレーニングに耐える力は"根性"ではなく、遺伝子タイプが筋肉の回復力を持っているかどうかということ。こうした遺伝子タイプごとに効果的なトレーニングメニューをつくることで記録を伸ばすことは可能であるという。     2013/06/09

スプリント

4
速筋と遅筋の割合でスプリンター向きなのかを判断できることは知っていましたが、遺伝子レベルで適性がわかるようになったんですね。現役にスポーツ選手や学生さんは調査をしてもらいたいと考えるのでしょうか。2018/02/25

tessy

2
スポーツを中心にした遺伝子科学の最前線を追ったNHK特集。ACTN3遺伝子のタイプにより身体能力の特徴を追うことができるという研究をベースに、様々な最新の研究成果を追っている。 「100mは100mじゃないか、それは黒人だろうが白人だろうがアジア人だろうが平等に与えられた距離で、その距離に対して我々は一生懸命最善の努力をしているんだ。人種のせいだというんだったら日本人を2m前からスタートさせるのか。」「絶対に言い訳はしない」という強いコメントに感動。 東野圭吾「カッコウの卵は誰のもの」と併せて読むと最高。2011/09/12

りか

2
遺伝子絶対説でないところに好感を持った。科学的なお話、それをスポーツにどう生かしていくかという流れもわかりやすい。内容もジャーナリストの方なので比較的わかりやすいが、果たして一般の方はついていけるのだろうか(※当方遺伝学の素養あり)。遺伝子で全てが決まるわけでは当然なく、それを知ることの弊害にも触れてある。もう少しそこは多いとよかったかなという印象だが、個人的なものだろう。2011/02/01

尾原道場

1
奴隷船により淘汰された説。なるほどです。悲しい歴史です。2012/05/21

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