大丈夫、死ぬまで生きる―碁打ち藤沢秀行 無頼の最期

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大丈夫、死ぬまで生きる―碁打ち藤沢秀行 無頼の最期

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  • サイズ B6判/ページ数 327p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048850773
  • NDC分類 795
  • Cコード C0095

出版社内容情報

「母ちゃん、好きだ・・」無頼の棋士が、最期に初めて呟いた妻への告白。

博打、借金、アル中、女性問題、出奔、3度のガン闘病・・・天才棋士でありながら型破りな夫を長年支え、無数の難局を乗り越え続けて50数年。最期に待っていたのは、夫への壮絶な老々介護の日々だった・・・。

内容説明

棋聖戦6連覇をはじめ数々のタイトルに輝いた名誉棋聖・藤沢秀行。私生活ではアルコール依存症、博打、借金、愛人問題、出奔…と天衣無縫で八方破れに生きたこの天才棋士を、妻として59年間助け続けた著者を待ち受けていたのは、彼の晩年期の壮絶な老老介護の日々だった。生きることへの情熱を最期まで燃やし続けた彼を全身全霊で支え続けた著者が見たものは…。「最後の無頼派」が畏れ愛した“猛妻”が綴る感動の夫婦ドキュメント。

目次

プロローグ 雷鳴
第1章 いのち燃え尽きるとき
第2章 三度のがんを蹴散らして
第3章 老いの坂道
第4章 いつのまにやら「要介護」
第5章 家で過ごした最後の日々
第6章 遊びをせんとや生まれけむ
第7章 酒と博打と女と借金
第8章 素顔の秀行
終章 旅立ち
エピローグ 本書によせて((藤沢晶子)(秀行企画))

著者等紹介

藤沢モト[フジサワモト]
昭和4年、新潟県生まれ。19歳で上京後、20歳で囲碁棋士・藤沢秀行氏(後に名誉棋聖)と結婚。博打、借金、出奔、女性問題、アルコール依存症、3度にわたるガン闘病…と八方破れな天才棋士を、結婚以降59年間助け続ける。彼からもたらされる数々の難局を乗り越え、起伏に富んだ長い夫婦の道を歩むが、その間、華道教授(池坊総華督)や裁縫で家計を支え、2人の間にもうけた3人の息子を育てる。秀行氏の晩年には、その壮絶な老老介護を経験。平成21年5月秀行氏死去後、葬儀や偲ぶ会を経て、同年10月に秀行氏の遺言に従い、山口県周南市大津島沖に散骨(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

69
先日NHKで藤沢秀行と妻モトさんのドキュメント(再放送)を見る機会があった。氏の破天荒でものすごい生き方は以前も本で読みテレビでみたことがあったので知っていたがこの本は妻モトさんから見た秀行氏について書かれたものだ。家庭をかえりみず飲む、ギャンブル、女性に明け暮れてもモトさんはしっかりと家庭を守り生活を支える一方では秀行氏を突き放すことなくサポートする姿には頭が下がる。囲碁で最後の無頼派と呼ばれた氏も晩年はモトさんの暖かな介護で穏やかに過ごされたようだ。幾多の勝負をしてきた氏らしい生き方を感じとれた。2017/03/12

kokada_jnet

9
秀行先生の碁は好きだし、モトさんの人生も、偉いと思いますよ。しかし、典型的すぎる「破滅型の天才と、それに負けずに生きた猛妻かつ賢妻」のおはなしになっていて・・・。2013/12/16

ヤマセミ

4
「勝負師の妻」の続きとかまとめの感。滅茶苦茶な天才棋士と猛妻の話。悲惨な老々介護の話でもあるのだが、モトさんがサバサバ割り切って語るので、妙な面白さがある。2017/04/26

さとうはな

2
老々介護の最晩年の老い衰える過程と、 本人の意思の尊重、 家族が尊重すべきこと、できる支援、 周囲にサポートしてもらう体制、 医療への向き合い方、 など、圧巻。 良書。2018/02/02

辺野錠

1
前作「勝負師の妻」より先の藤沢秀行の晩年を描いたという印象。前作はハチャメチャな人と言う感想だったが晩年もやはりハチャメチャと思った。それでも偲ぶ会に大勢の人が集まったのは不思議な魅力のある人なんだなと感じた。人が年老いて衰えるその先の姿は考えさせられた。2024/09/03

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