内容説明
本書は、ヘンテコな入試問題の実例を挙げながら、今どきの入試事情を覗き見したものである。ここ10年ぐらいの入試が対象となっているので、もしかしたら、あなたが受験したときに出た問題も含まれているかもしれない。
目次
第1章 この入試問題がすごすぎる!(無理難題にもほどがある!;これってクイズですか?;選択肢に気をつけろ! ほか)
第2章 大学サバイバル時代の“いまどき入試事情”(それは一芸入試から始まった;こんな入試に誰がした?;少子化時代の大学PR大作戦 ほか)
第3章 センター試験にチャレンジ!―元東大生はどれだけバカになったか(東大は出たけれど…;まずは無難な国語と英語からスタート!;数学、理科、社会ははたしていかに? ほか)
著者等紹介
新保信長[シンボノブナガ]
1964年大阪生まれ。東京大学文学部心理学科卒。流しの編集者&ライター。タイガーズファン。「SPA!」などの雑誌に携わりつつ、単行本やムックの編集・執筆を手がける。「朝日新聞」「週刊ポスト」「アサヒ芸能」などでマンガ評も連載中(「南信長」名義)。西原理恵子のマンガキャラクターとしても一部で有名
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋庭誠
6
C- 大学入試試験で「笑える」ものを集めたり、パンフレットのおかしなところをピックアップした本。中々 外には出ないから、おかしくなってしまうのかな。 作者が関西出身で時々そのことについて話すこともあるけれど、それがまたいい雰囲気を出しているかな。個人的には、冒頭に出た 立原正秋の人柄を15字以内で答えよ。 が一番ひどいと思った。2014/12/08
sawa
4
★★★☆☆ 問題文が分かりにくかったり、ありえない選択肢が混ざってたりなど、どうかしてる問題、美術系、体育系の入試問題の中身などに加え、変わった入試方法や、講義内容以外を売りにした大学案内パンフレットなど、大学入試って、大学って何なんだろうと思わせられる。著者のいう通り、あまりにもひどい入試問題を出題するような大学なんて、選ぶべきではないし、落ちても全く気にすることないと思う。(図)2011/02/22
胡蝶花
3
入試問題はももっと高尚なものだと思っていた。製作者の趣味が出るとは知らなかった。受験生をバカにしているような問題もあるんだ。作者の意図を選ぶ問題を作者が解けないこともある。ウケる。絶対終わったら忘れるような問題ばかりで大学は大丈夫なのか。入りやすく出にくくしたほうが知識が身につくのでは?東大出の作者は流石と言うべきか、こんなものかと思うべきか?2024/02/06
na=na
3
92~02年の「笑える」入試問題を掲載。面白かった。が大学が少ない。02年で大学は686校あるのだからもっと調査して欲しかった。私大の中堅どころしかないのは狙ったからだろうけど、またはOKを出した大学が少なかったのか。。ツッコミができるのも東大出の著者ならでは。他、センター試験の受験をされていたが、私大の問題を解くという流れのほうが合っているのではと思った。パンフレット紹介は面白かった。2013/06/24
できっこないす
3
今はネットも発達してなりを潜めたが、以前の私大(特に文系科目)の出題は学校毎に全く出題傾向が異なり、重箱の隅をつつくような問題が頻繁に出題されていた。要は出題する教員のやりたい放題のシステムだったのだ。 本書はその頃の名残りを後世に伝える、ある意味貴重な資料である。探せばもっと酷い問題も沢山あったと思うが、一番入試問題を見ている予備校関係者からのチクリがあればもっとツッコミの切れが良かったであろう。とはいえ、作者の新保氏(注:灘高出身)のチョイスは好きです。2011/09/02