再生

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  • サイズ B6判/ページ数 270p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048739436
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟。感動の傑作誕生!
妻を喪い息子を一人で育てる父親。突然彼から別れを切り出されたキャリアウーマン。日々の仕事にうんざりする契約社員……。平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟。名作『約束』に連なる感動の短編集。

内容説明

妻を自殺で喪い息子を一人で育てるサラリーマン。家族を捨て、後悔の念にさいなまれるラジオディレクター。定年退職後、新たにタクシー運転手を目指す元トラック運転手。前触れもなく彼から別れを切り出されたキャリアウーマン。不況下で中小の広告代理店に入社し不安を覚える新入社員。単調な日々の仕事にうんざりする契約社員…。彼らの平凡な日常に舞い降りた小さな奇蹟とは?感動作『約束』に連なる、現代の心の渇きを潤す短編集。

著者等紹介

石田衣良[イシダイラ]
1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。同書はTVドラマ化され、ベストセラーシリーズになる。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

パフちゃん@かのん変更

86
以前読んだ「約束」とテイストが似ている。何らかの失意の中から立ち上がって前を向いて歩いて行こうとする人の話。12編の短編集。どの話も身近にありがちな話で誰でもそんな立場になってもおかしくない辛い話。でも、読後感はよい。中でも「火を熾す」が一番好き。2014/02/14

takaC

67
テーマはタイトルそのままに“再生”。様々な立場の人の色々な蟠りからの再生エピソードが手短に綴られていた。巷の人の実体験が元ネタらしいが仕立て直しに小説家の妙を感じ取れず残念。あと一掘り掘り下げてくれたらずっと良くなると思う。自分は庄一さんとはあまり相性が良くないかな。2012/11/07

ころりんぱ

65
11編、どれもタイトルにふさわしい。人がつまずきの中から立ち上がって歩き出すお話の中には、特別な人は誰もいなくて、自分や身の回りの身近な人を思い浮かべられるような人が主人公。皆それぞれの人生を生きている中で、思いがけなく苦しみや悲しみの渦中にのまれることがある。こんなの嫌だ、どうしよう、どうして自分が、もう最悪だ…ってなった時、皆がどんな形で立ち直っていくのか。自分自身を、状況を、悲しみさえも受け入れて、それでも前を向いて行こうとする主人公たちに自分を投影しつつ、希望が見えるのが素敵。2014/08/28

まさと

46
心にマッチの炎をポッ…と灯したような、暖かみのある短編集だった。もう少し続きが読みたいな…ってところで終わる感じが嫌いではなかった。最後まで楽しめました。2014/09/25

Natsuko

36
かなり久しぶりに手にとった石田衣良さん。タクシーの中やスタジオや店先で聞いた話を小説に仕立て上げたものが半数の短編集とのこと。あとがきでそれを知りページを遡ると、伴侶の自死や、ハンデを持つ我が子、大苦戦の第2の人生チャレンジなどの話に当然の事ながらリアリティがのしかかり、しみじみ。「ミツバチの羽音」は契約社員の女子が助け合うラストにはホッとするも、職場のこの構図はどちらの立場からも気持ちよくないよなあと心に引っ掛かりを覚えた。でもきっと、これもリアル。2023/02/25

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