出版社内容情報
中国の絹、エジプトの亜麻、イベリア半島のじゅうたん。国をこえ、ときをこえ、世界中で手から手へとうけつがれてきた織物たち。文化と歴史が織りこまれた布は、人をつなげ、ぬくもりをつなげるーー。美しい絵とリズミカルな言葉で、世界の織物を紹介します。
2023年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門の優秀賞を受賞。
内容説明
布には世界が織りこまれてる。はた織りの音がうたうのは人のつながり、そのぬくもり―世界の織物の歴史を、うつくしい絵でえがく。2023年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門優秀賞受賞作品。
著者等紹介
ハウズ,ケイティ[ハウズ,ケイティ] [Howes,Katey]
絵本作家、詩人。アメリカのミシガン州に生まれる。理学療法士として働いたあと、子どもの本の作家になり、これまでに7冊を出版。2024年5月、47歳でおしくも亡くなった
ミルタリポヴァ,ディナラ[ミルタリポヴァ,ディナラ] [Mirtalipova,Dinara]
イラストレーター、デザイナー。旧ソ連の時代に、現在のウズベキスタンの首都タシケントで生まれ育つ。家族でアメリカに移住し、現在はオハイオ州に住む。うけついできた豊かな文化を生かした創作活動をしている
中野怜奈[ナカノレイナ]
翻訳家。北欧絵織物をする祖母のすがたを見ながら育った(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
46
落合恵子さんがラジオ番組で紹介しておられた絵本。作者のケイティ・ハウズさんは昨年5月、47歳で亡くなったとのこと。糸をつむぐ、布を織る、世界のいろいろな地域でそれぞれの織物が作られて広がっていく。とても静かで確かな営みを語る文章だった。絵が鮮やかで織物の魅力を伝えている。素敵な絵本だった。2025/04/10
anne@灯れ松明の火
19
新着棚で。世界の織物を紹介する絵本。2023年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門の優秀賞を受賞作だそうだ。ノンフィクション部門、に納得。抑えた色遣いが、かえって良い。絵はディナラ・ミルタリポヴァさん 。訳は中野怜奈さん2024/12/12
うー(今年も遅くなります)
15
〈絵本〉【2023年ボローニャ・ラガッツィ賞ノンフィクション部門優秀賞】頭がとても小さい独特な人物の描き方だけどとても美しい。織物の歴史に触れる第一歩かな?シュットン シュットン シュットントン…ステキな響き✨️2025/05/03
mntmt
9
いろいろ調べてこの絵本のイラストを描くのに3年もかかったそうです。2024/12/28
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
世界の織物の歴史・文化を伝える絵本。シュットン シュットン シュットントン という機織りのリズムがいい。手仕事がこの先も受け継がれていくことを願う。2025/02/21