あげくの果て

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048739078
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

これが格差社会の末路なのか!?貧困大国となった日本の、恐るべき高齢者排除計画―それぞれの理由を抱え、もがく人々に救いはあるのか。黒い笑いと切なさに満ちた、新感覚エンタテインメント。

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。91年、早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2007年、「鼻」にて第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。直後、「沈底魚」にて第53回江戸川乱歩賞を受賞。日本ホラー小説大賞短編賞と江戸川乱歩賞のダブル受賞は史上初の快挙(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっちゃん

95
曽根作品2作め。お気に入りさんの感想で、このグロテスクな表紙の本の存在を知り、こんなすごい表紙の中身はどんなだろう?と興味を持ちました。全く繋がりの読めない断片的な文章。「え!?」「あれ?」翻弄させられて混乱して、辿り着くのは、おぞましく救いようのない結末。ラスト一行の主人公達の述懐に、さらにぞぞっとします。でもこんな事態が決して自分には降りかからない、と保証してくれるものはありません…こわ…暑い夏にぴったりの1冊でした(^_^;)2014/07/21

Satomi

79
「熱帯夜」「あげくの果て」「最期の言い訳」の短編3話。気持ちの悪い表紙に惹かれて手にした一冊。少々のグロさはあるが、風刺の効いたブラックなユーモア溢れるレベルの高い短編揃い。「熱帯夜」はこれぞ短編といったテンポの良さでありながら、二転三転する展開は長編並の読みごたえ。見事なミスリード。とても面白かった。2017/08/01

里季

63
曽根圭介さん初読み。すごいグロかったぁ。読友さんの感想読んで怖いもの見たさで借りたのだが、予想を上回るすごさ。でも、そこここにアイロニーがちりばめられててなかなか読ませてくれるなぁ、と思った。気持ち悪いんだけど、最後まで読んでしまう。エグイのになんか泣けてくる。表題作「あげくの果て」の光一の妻紀美子さんと、「最後の言い訳」の小田切愛ちゃんの二人の女性に好感を持った。今まで経験したことのない読後感だ。2014/06/08

miyumiyu

60
曽根圭介さん、初読み。あ〜気持ち悪い。。今まで読んだ、どのブラック作品とも違う作風。グロいよりエグい、黒いより気持ち悪い、みたいな…。「熱帯夜」は、日本推理作家協会賞短編賞受賞作だけあって、後味は悪いけどおもしろかった。2014/05/29

あも

59
文庫版既読。熱帯夜/あげくの果て/最後の言い訳。の3編収録。金策をする友人のため、友人の妻と人質になる「熱帯夜」は現代版走れメロスのような緊迫感から、オセロを裏返すように次々に世界が反転する様がたまらない。老人を戦場に送る荒廃した日本を描く表題作はドミノ倒しのように不幸が積み重なる様に背筋がゾワゾワし、「最後の言い訳」は設定は割とオーソドックスなゾンビ物であるが、哀しい悲劇のような、それでいて喜劇のような…読み進むにつれ福笑いのように表情を変える1編だった。どれもこれも高クオリティ。曽根さん珠玉の短編集。2017/06/05

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