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オリンピックの身代金

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  • サイズ B6判/ページ数 524p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048738996
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★第43回吉川英治文学賞(吉川英治国民文化振興会主催)受賞作。

内容説明

昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。

著者等紹介

奥田英朗[オクダヒデオ]
1959年岐阜県生まれ。97年『ウランバーナの森』で作家デビュー。2002年『邪魔』で第4回大藪春彦賞を、04年『空中ブランコ』で第131回直木賞を、07年『家日和』で第20回柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

鉄之助

379
前回1964年の東京五輪。幼稚園児だった私も、国道に並ばされ聖火ランナーを見た。もうもうと上がる白煙を今も、はっきりと覚えている。当時の空気感を、見事に再現してくれた1冊だった。「身の回わりのすべてが青春」だった日本。しかし、明るいばかりだったわけはない。水不足で昼7時間も給水制限せざるを得なかった「東京砂漠」。五輪関連の建設工事の事故で300人以上も亡くなった。この作品では「人夫たちはオリンピックの人柱」と表現されている。圧倒的なサスペンスにはらはらしながら、一気に読了。今年の夏が楽しみだ!2020/02/08

射手座の天使あきちゃん

252
二段組み521頁が「あっ」という間でした! 1か月以上時間のズレた、島崎視点の物語と落合刑事視点の物語の時間差がどんどん無くなることで、追い詰める緊迫感を盛り上げます。 日本・韓国・中国、どの国もオリンビック開催には、光と陰があったのでしょうね、人々の熱狂とやるせない悲しみが溢れたお話でした。よかった!!2011/04/09

再び読書

232
いつもの奥田節がでてこずに戸惑ったが、何故かジーンと胸を突き刺す思いが残った。秋田の当時の農家の暮らしの厳しさ、当時も今も変わらない支配層の理不尽さ、学生であるが故の純粋さ。想像通りの最後であるが、涙が潤む。まだ高度成長時代の幕開けを、陽と影が織り成す国家に対抗する若者を通じて静かにはっきりと訴えかける。奥田英郎と言う作家の凄さに圧倒されました。2013/06/28

ダイ@2019.11.2~一時休止

211
前回の東京オリンピックでのテロ。日付が示されているが時系列がずれているので序盤に若干戸惑うがドンドン引き込まれていき面白かった。ただ読後感はよくない・・・。2016/05/24

Die-Go

192
図書館本。五輪開催を目前に控えた東京都。そこに五輪の無事開催を盾に、爆破を繰返し暗躍する東大院生島崎国男を軸に物語は進む。徐々に暗部へと突き進んで行く島崎の変化が見物。相変わらずの奥田小説の読みやすさながら、なかなかに重厚な語り口。終盤は飛ぶように読ませる。★★★★☆2015/11/06

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