内容説明
将来の夢を抱きつつも職はなく悩める毎日を送っていたしいなは、植物公園で一風変わった老人と出会った。そして老人に誘われるままに就職を決め、初出社。なんと彼は今をときめく超高層ビル群を次々に手掛ける、大手都市開発会社社長“権田原大咲”だった!!憧れのキャリア・ガールへスタートを切ったと思ったのもつかの間、配属先はホコリだらけの地下4階、これっていったいどういうこと???SNS「mixi」公式企画「ミクドラ」として限定公開された初の小説を書籍化。連載時から話題沸騰!共感度120%の一途な夢と仕事と友情と恋の物語。
著者等紹介
原田マハ[ハラダマハ]
東京都出身。山陽女子高等学校、関西学院大学文学部日本文学科、早稲田大学第二文学部美術史科卒。伊藤忠商事株式会社、森ビル株式会社森美術館準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年独立。フリーランスのキュレーターとして、国内外の展覧会、シンポジウム、アートコーディネートなど手がける。03年より、カルチャーライターとして執筆活動を開始。06年『カフーを待ちわびて』(宝島社)で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞して小説家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
192
mixi掲載の連載小説だからではないと思いますが、いい意味でアッサリ&サラッとしたOLさんのお仕事小説でした。他のマハさん作品に比べると、色んな意味でそんなに‘深く’はないので、もともと読みやすい作者さんですが、さらに読みやすい作品でした。mixiという限られた環境だからなのか、キャラの造詣も物語の展開も、簡潔明朗に徹して進めているようです。しかし、さすがはマハさんで170頁強のボリュームでもしっかりと‘人の繋がり’はジンワリくるように書いてくれています。植物を大切にする意識とココロにゆとりが芽生えます。2014/07/24
takaC
118
植物と意思疎通するという設定から、うっかり植物男子ベランダーを連想してしまったのは拙かった。それはともかく、元が mixi 連載だったというだけあってあっという間に大団円でちょっと物足りず。2014/10/07
ダイ@2019.11.2~一時休止
117
サクセスストーリー。地球のために普通じゃないプロジェクトが実際に行われたらいいなと思う。2014/08/03
yanae
111
マハさんが当時mixiに連載していた小説らしい。普通じゃないっていうタイトル通り、ちょっとぶっとんだ不思議な物語なのですが、お仕事小説として楽しめました。植物の声が急に聞こえるようになった主人公。バナナの木の下で偶然であったおじいさんはなんと大企業のトップ。その大咲の妄想を叶えるという”とんでも”部署に採用され、毎日奔走するというもの。mixiで妄想も募集したようで、読者が考えた妄想も小説に採用されていてクスっとしました。切ない恋もあり、主人公の成長もあり、楽しく読了です。2017/06/16
とし
103
原田マハさん4冊目、全ての作品が系統が違うんので驚かされる楽しく面白い作品でした。2014/09/14