出版社内容情報
友だちや教師など、子どもたちの人間関係を通して、学習動機づけや教育環境の理解･改善の方法を探る。
内容説明
子どもの人間関係の側面からみた学習動機づけ研究の最前線。学ぶ意欲を育てる教育環境・人間関係の理解と改善の方策をさぐる。
目次
人間関係と動機づけ
１部 学ぶ意欲を育てる人間関係 理論編（自ら学ぶ方略を育てる―自己調整学習の理論に基づいて；自律を支える人間関係；社会的な意欲を育てる―社会的目標研究）
２部 教室で育てるかかわりと意欲 実践編（教育実践におけるかかわりと学び；協同で育てる学びへの意欲；教師と子どもの人間関係；学校組織の人間関係と教師の意欲）
かかわりを通した意欲を育てる
著者等紹介
中谷素之［ナカヤモトユキ］
大阪大学大学院人間科学研究科准教授。１９６７年生（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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いわゆる学校での学習，それに関する勉強，は一人でやっていない。社会的環境が豊かな学校であるが故に，それを学ぶ意欲促進につながるケースもあるし，抑制につながるケースもある。個人内に閉じた閉鎖系として認知モデルが作られるが，個人間の相互作用を含めた開放系として動機づけを考える。単に他者がいれば，他者と交流すれば，「良い」ということはないので，いかに実践につなげていくかがポイント。7章に「学校組織の人間関係と教師の意欲」というのがあり，興味深い。2024/07/03
