出版社内容情報
桐野夏生氏激賞!「冒頭からいきなり引き込まれた。この作品には、冷たい熱がある」
内容説明
法医学教室の助教授・神ヒカルは、監察医務院で外国人グループの襲撃にみまわれる。次々と犠牲者が発生するなか襲撃犯のターゲットは、解剖室に運ばれた女性国際スパイ“ジュリエット”と判明、その死体にはある機密が隠されているという。さらに彼らはヒカルのことを知っていた。誰にも触れられたくない“あの忌まわしき過去”のことも…。襲撃犯の真の目的とは一体何なのか?そして、ヒカルにまつわる悲劇と驚愕の秘密とは―?いま、前人未踏の物語が、ここに疾駆する!第27回横溝正史ミステリ大賞大賞受賞作。
著者等紹介
桂美人[カツラビジン]
1973年福井県生まれ。専修大学卒。現在会社員。2007年、「ロスト・チャイルド」で第27回横溝正史ミステリ大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
みい坊
20
横溝正史ミステリー大賞受賞作。登場人物がいきなり増えるので、関係性がわからなくなってしまい読むのが大変でした。文章も「ボンポコポン」のように不明な部分が有って、首をかしげるところも・・登場人物が全て美男美女、何だかコミックのような印象です。物語も超能力まで登場して、横溝正史ミステリー大賞?と不思議でした。それでも最後まで読んだのはそれなりに引き付けるところが有ったのかと思うのです。黒須警視がお気に入り。黒須警視の物語が有ったら読みたいです。2014/05/25
みんと
18
これほど読むのに苦労した小説は久しぶりだ。 登場人物も多いし、相互関係も把握しにくい。 途中、何度も戻って読み返したりして、じっくり読んだ。 時間はかかったけれども、なぜか引き込まれる力強さや、スピード感がある。 人の命や遺伝子操作が題材となった興味深い内容で、もし映画化でもされたら面白いだろうなと思う。2013/07/31
爽
15
読み始めたら先が気になり、止まらなかった。横溝正史ミステリ大賞受賞作ということで、選評もありそれも含めておもしろかった。「疾走感」に触れている選評が多かったが、確かに怒涛の勢いで色々なことが進み、ぐいぐい引き込まれた。その分粗い感じもあったが、個人的にはあまり気にならず。見目麗しい人ばかりだからか、漫画を読んでいる気分だった。専門用語や説明はよくわからなかったものの、ファンタジー要素もありつつ充分楽しめた。2018/08/06
はるこ
11
再読。人間関係が複雑で、専門的な医療用語と、読みやすくはないのに引き込まれる。病がそのままだったり、よく分からないまま現れて終わる特殊能力だったり。説明が欲しいのと、今後の登場人物たちの先が気になるので、続編でないかな。2013/12/26
かずよ
10
読み終わるのに凄く時間がかかってしまいました。分かりづらくて最後は多分ハッピーエンドで終わったと思いますが内容は全て把握出来てないと思います。2010/07/15