デッドライン

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  • サイズ B6判/ページ数 482p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048737098
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

日系人部隊で欧州戦線に参加し、負傷して米本国に帰還したミノル・タガワは、ペンシルベニア大学に復学し、世界初のコンピューター開発計画に加わる。このプロジェクトの顧問、フォン・ノイマンとの交流をきっかけにして、ミノルは、日本への原爆投下が間近であることを突きとめる。もはや日本に残された道は「降伏」の二文字のみ。一刻も早く政府高官を説得し、日本政府を動かさなければならない。ミノルは、幼い息子を義父母によって日本に連れ去られたナイトクラブの踊り子、エリイと共に日本への密航を決意する。北米大陸を横断し、アラスカを経由して千島列島へ―。冒険小説の新たな傑作、誕生。

著者等紹介

建倉圭介[タテクラケイスケ]
1952年生まれ。97年『クラッカー』で横溝正史賞佳作入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Nak34

18
私のベストブックに入る1冊。マンハッタン計画を題材にしたドタバタ劇だと思っていた。全く違う。米軍との対決もさることながら、戦争の狂気や人としてあるべき姿を真摯に描き出した秀作。ぜひ、読んでほしい。私は、他人に親切にできるのかなぁ。2011/02/19

shi-

13
図書館で、何気なく手にした本。素晴らしかった。戦争小説であり、冒険小説、その中に人種差別や家族の愛、色々なことが詰まっているけど、とっ散らかった印象は全くない。2017/01/14

asa.com

7
第2次世界大戦下、ペンシルヴェニア大学に通う日系2世ミノル。 以前の大学を退学させられ強制収容所に入り、 アメリカ人であることを証明するために兵役にも。 しかし、日系差別はなくならない。 そんな中電子工学の才能を認められ、大学の秘密プロジェクトに。 少数民族や先住民族への迫害が大きなテーマ。 戦争の無意味さ、残酷さ。 アメリカへの批判とも取れるけど、国家主義、人種差別全体への批判かな。 アメリカでも差別、日本でもいじめにあう日系アメリカ人。 結果は歴史的な流れから分かってるけど、最後までハラハラ。

gushwell

6
ENIAC開発の前半部分も興味深く読めましたが、中盤以降のの手に汗にぎる展開でとてもよかったです。コンピュータ、原子爆弾、戦争、人種差別、少数民族、家族、愛、いろんな要素があり、読み応えるある作品でした。2009/12/24

もかすけ

3
展開が面白いし、いい話だ。2013/04/01

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