水恋

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  • サイズ B6判/ページ数 259p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048736770
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

その夏の終わり、僕は初めて本当の恋を知る。けれど、それは、すくい上げた水のように、淡く、はかなく、手からこぼれて消えた…。喪失のいたみを知る大人たちに贈る、繊細で深遠な恋愛小説。

著者等紹介

喜多嶋隆[キタジマタカシ]
1949年5月10日東京生まれ。コピーライター、CFディレクターを経て、第36回小説現代新人賞を受賞し作家に。スピード感溢れる映像的な文体で、リリカルな物語を描き、多くの熱烈なファンを獲得している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

88
生きる希望を失い、とある町に流れ着いた「沢田」は、ひっそりと経営している貸しボート屋を見つけます。老人「坂本」が一人でやりくりしているとこで、「沢田」はなんとなくボートを借り、釣りに出ます。「坂本」と話す間柄になり、流れで閉めようとしていた貸しボート屋を引き継ぐことに。不眠症の彼は町の精神科医「河中」にも世話になり、少しずつ回復していきます。そんな中、砂浜で何かを探しながら歩いている女性「水絵」と出会います。何かワケありな雰囲気のある彼女とも少しずつ親しくなり、「沢田」は生きる希望を取り戻していきます。2024/05/23

22
良かった。人生に疲れ死ぬ目的で海辺の町を訪れた男が砂浜を歩く一人の女性と出会う。海辺の町での出来事、切なかった。2022/09/06

むら

4
死のうと思えば、何でも出来る。ただ、絶対に死んではいけない。喪失があるからこそ、希望が輝くのだ。2020/05/11

Hitoshi

2
1海へ 2綾戸智絵のテネシーワルツが流れていた 3人生のロスタイム 4砂粒のようなソバカスが散っていた 5ビーチグラス 6心の中を、通り雨が走り過ぎる 7彼女の手が、震えていた 8水絵 9アクシデントは、突然に 10Zuppa di Pesce 11珊瑚礁の彼方へ 12ガラスの心 13いつも、一人だった 14君はいつも、僕のTシャツのすそを握っていたね 15過ぎた日々は、美しい 16片足だけのスニーカー 17そして、少女は、鳥になった 2024/11/03

だけど

2
喜多嶋さんぽくない喜多嶋さん作品。いろんなことが浅くうまくいきすぎ。というか、ラストは悲しいけど…幸せな人。だれかひとりくらいはいて欲しかったです2013/12/25

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