内容説明
若くもないし老いてもいない、はっきりしているのは肉体が毎日、確実に衰えていく年齢である女性カメラマンの私。二年の別居の後、夫と離婚した私は福生で暮らし始めた。フィリピン人の出稼ぎホステス、黒人の米兵、大家の小林老人、赤線の飲み屋…、基地の町の歴史と現在を蠢く人たち。そんな中、近所の米兵によるレイプ事件をきっかけに仲良くなった若い男周平との関係が始まっていく…。肉感的でありながら骨太な文体で、巷に生きる人たちの生の交錯を鮮やかに炙り出す、私小説女流作家の誕生。
著者等紹介
山中麻弓[ヤマナカマユミ]
1958年兵庫県生まれ。東京工芸大学短期大学部(現芸術学部)写真学科卒業後、週刊誌などのフリーの記者として活動。’92年、入院、離婚を期に福生に移転、小説を書き始める
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