症例A

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  • サイズ B6判/ページ数 527p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784048732314
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

精神科医・榊と担当患者の阿左美、そして女性の臨床心理士である広瀬。それぞれの抜き差しならぬ関係を、博物館の謎と絡めて、緊張感ある文体で繊細に描ききった、構想七年の多島ミステリ決定作!

内容説明

精神科医・榊と患者の亜左美、そして臨床心理士の広瀬。それぞれの関係を博物館の謎と絡めて描いた、多島ミステリ決定作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

雪紫

54
読友さんからのおすすめ。精神病院に入る少女の病と、美術品の謎と。確かに読友さんの言うようにサイコサスペンスではない。ほのかな隠し味にミステリを加えた医療小説感が。入院患者の扱いや向き合い方に医者の苦悩も合わせ、変わる対応や関係の変化、対立など地の着いたリアリティー感が強いし(かなり重厚)。・・・あれ、病気や美術品、あの人物のことは明らかになったけどこれで終わり?上下巻じゃないよね。2023/03/17

mmts(マミタス)

23
こちらは博物館に関する騒動のことを書きますか。狛犬が贋作ではないか?から始まり、はたまた実は地下室が隠されているとか、最終的には美術品は空襲には巻き込まれない田舎に疎開したとか。しかし、本物は疎開先に残したままとか。更には本物は焼失したとか。結局、真実は闇に葬られたままだったし、ちょっとした消化不良っぽい感じになりました。小説用に用意した逸話なのか、はたまた実際に起こった出来事を引用したのか気になったけど、私が無知なために答えは分かりませんでした。ただし、この辺のことは面白い内容でした。2015/05/07

ヒロくま

22
掴みどころが難しくて奥が深い話を、分かりやすく読ませてもらえた。幾つかの謎がまだハッキリとしないうちに終わってしまったかな。でも最初、否定的だった先生が最後は受け入れてくれた感じはホッとした2015/10/25

まる

17
最初はなかなかページが進まなかったけど途中から続きが気になって仕方なくなった。並行して進んでいた2つの物語が重なった時は嬉しかった。最後はなんだかまだ続きがあるような終わり方。この後どうなるんだろう。2014/03/25

あきつ

12
心の病で入院している亜左美と臨床心理士の広瀬由起や精神科医の榊との話には死の香りが漂い、首都国立博物館で働く江馬遥子は些細なきっかけから暗闇に隠された博物館の謎を解き明かしていく。この2つの話が『過去』というキーワードを通して絡み合って行くストーリーは秀逸で、これだけのページ数を介しても飽きることなく読ませるところに作者の凄さを感じます。少しでも気になった方には読むことをお勧めしますよ。2016/01/30

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